PEQ Montreal
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ひとりごと的つぶやき

零下にお引越し (その2)。

 

 

 

 

 

 

写真は、実は去年の冬に雪が積もった時のストックフォト。ふわっふわのパウダースノーに朝一番に足跡を付けていくのは結構楽しい。ただ、歩くには雪って結構厄介で、普段5分の最寄りのメトロへの道のりも…10分近くかかってしまう。今年は、初雪がおどろくほど早かったが、その後は寒いけど雪は積もってない状態が結構続いていて、歩くのにはそんなに困らない。ただただ、寒いだけだ(笑)。

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さて、前回のブログでは、引っ越しの際中、夫がワクワクしながら、

夫「友達が手伝いに来る日に、冷蔵庫も3階からロープで吊るして降ろそうと思うんだ。」
と宣言したところまで、お話しした。夫が用意していたロープは業務様な感じの黄色のナイロン製のロープで、ロール状に巻き付けてあって結構な長さのある、多分直径1.5㎝~2.0㎝くらいのもの。確かにロープはそんなに簡単に切れそうには見えないが、冷蔵庫のような大きいものをバランスよく縛るのも熟練の技が要りそうだし、途中で緩んだり傾いたりして、思いもよらない事故につながる可能性を考えると本当に怖い。

さて、友人を含んでの引っ越し本番の日。
なんとツイていることに、雪は皆無!寒いけど、道路は残り雪もなく、全く普通に歩ける状態だ。
運がいいと日頃から思っているけれど、本当に今回だけはありがたいことだなと涙が出そうだった。ここ数日、友人が引っ越し作業中ツルっと転んでけがをする不吉な夢ばっかり見ていた私としては、感無量である。
後は冷蔵庫の心配をすればいいだけだ(笑)

夫は変わらず朝から、残りの小物を一つ一つロープで降ろしていった。
途中から友人たちが参加してくれ、私は下で箱を受け取る係ではなく、残っている身の回り品や食品などを箱やブラスチックのバッグに詰め込み始めた。冷蔵庫の中身も、季節によっては中身が傷んでしまうことを心配するものだが、何しろ、表は氷点下。そこらに転がしておいても冷蔵庫より寒いという状態だ。一応クーラーボックスに入れたが、普通に段ボール箱でもよかったのかもしれない。ところが、そろそろ手持ちの段ボール箱が減ってきたので、冷蔵庫に入っていたソース類は、スーパーマーケットなどで買えるナップザックの素材のような長方形の丈夫なエコバッグに詰めた。うちは週末は夫が料理の腕を振るってくれることが増えており、そのため中華系のソースの数がとても多い。オイスターソースを始め、海鮮ソースとか、豆板醤とか、いろいろある。それらをエコバッグに詰めたが、(さすがにこれはガラスの瓶が多いから、後で、私が自分で持って階段を降りよう。と思っていた…ところが、ふっと目を離したすきに、夫がその袋もなんとロープにつけて降ろしたようだった。

ガシャーン!と大きな音がした…
ふっとみると、そのソース入りのガラスの瓶がたくさん入った袋が、運悪く途中で破れ、ガラスの瓶類は1階の住人のベランダの内側に割れて砕けた…茶色のソースやら、みりんやらワインやらが一気にその辺に散乱した。
夫「早く早く、片付けるから水とモップ、持ってきて。」
言われて慌ててしまって、あまり効率の良くない小さなバケツに水を汲み、3階からえっちらおっちら持って降りていった。
夫「もうひどいことになってるから、とにかく早く片付けないと。」
ソース類は、こぼれて1メートル径くらいの規模でソースの塊が広がり、しかも少しだけ、ご近所さんが外に用意していた猫のベッドに掛かってしまい、これは見たらご近所さんムッとしそうだ。

夫「ロープには何の問題もなかったんだ。でも、買い物袋の方が破けちゃってさ…」
夫と友人が慌てながら一生懸命片付けている。何しろ、下のおばあちゃんは普段は悪い人ではないけれど、気は強いし、前にそのおばあちゃんと2階の住人が、ちょっとしたことでけんかしてからもう10年口をきいていないという話を小耳にはさんでいたので、引っ越す時になってそんな気まずい感じになりたくないと思うので、夫も必死な顔だった。
まだほとんど使っていないソースもあったし、私のみりんや寿司酢、ワインなども混じっていたので、(もったいないなあ…紛らわしいとこに置かないで、さっさと自分で手持ちで運べばよかった…全部買い直したらいくらになるかな(笑))と、小市民なため、ちっさいことをクヨクヨと考えた(笑)。

しばらくして、ほとんどの小物は片付いた、という頃になったら、夫が私の方にやってきた。
夫「やっぱりさ…冷蔵庫、吊るさないで普通に正面の階段からみんなで運んで降ろすことにしたよ。」
え…?いったい何が起きたのだ?(笑)と、最初意味が分からずボーゼンとしてしまったが、とりあえず、助かったと思い、
PEQMONTREAL「あ、そうなんだ。はーい、わかったよ。」と答えた。
よく、わからないけど、私の心配事は、自然解消したらしい。でもなんで!?

多分…だけど、これ…ソースのおかげじゃない??
落ちるはずのないソースが落ちて、こぼれるはずのない液体がぐちゃぐちゃに流れ、その処理に慌てて…そのほんの5分ほどのできごとで、多分夫は悟ったに違いない。
「人生には、想定外のことがつきものだ」と(笑)。冷蔵庫をロープで降ろした時に、もっと想定外のことが起こらないとは限らないのだと。

ソースたちよ、君たちの犠牲のおかげで、より多くの命が助かったに違いない(笑)。

…とはいえ、冷蔵庫は、本当に重そうだった。男4人がかりで、時間をかけて3階から2階、そして外の階段で2階から1階へ。
冷蔵庫も、洗濯機、乾燥機、調理台も運び出され、それぞれ新しい家に向っていった。ありがとう、みんな!

新しい家に着いたら、リビングに巨大な段ボール箱の山ができていて、足の踏み場もない状態でげんなりした。
でも、とりあえず廊下にいすを並べて、オーダーしたピザをみんなで食べ、夫が
夫「君たちは本当の友だ。何かあったらきっと僕を呼んでくれよ。必ず行くからね。」
と、友人たちに軽くスピーチっぽく、言っている。
(またまた、大げさな…そんなことは言わぬが花でしょ。黙って助けに行く方が100倍かっこいいじゃん)と、私は心の中では思うのだが、夫が心の底から本気で言っていること、友達とか友情とかものすごく大事にしている人だと知っているので、今日は茶化すのはやめておこう。

それにしても、ソースたちが落ちてくれて、本当によかった(笑)!もうもったいないとか思うのはや~めた!
やっぱり…結局回り回ってツイているんだよね、私たちは。(笑)

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カナダ情報&モントリオール情報、フランス語情報など、週に一回程度、プラス他の方の経験談など折々投稿して、PEQの生の声を伝えていきたく思っています。ただし、状況は常に変わっていきますので、PEQで行こう!と思われた場合は、必ず最新情報を一つ一つ確認して進めていかれることを強くお勧めします。

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ABOUT ME
ちえ子
カナダ在住。モントリオールで日本語教師とゲーム業界での仕事の二足のわらじで活動中。高校生、大学生との親子留学→PEQ(ケベック経験プログラム)で永住権取得。TOEIC 960点、実用英語検定1級、フランス語公式テストTEFAQB2合格。過去にクアラルンプール(マレーシア)で通訳、ロンドン(英国)で商社勤務経験あり。趣味はジャズヴォーカル、City Pop(1970-1980年代日本のニューミュージック)、コメディ映画鑑賞。イチ推し芸人はオードリー若林さん。
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