PEQ Montreal
モントリオールで親子留学・海外就職・永住全部目指すブログ
PEQ (ケベック経験プログラム)

PEQ 前段階:学生ビザ自力で申請して一番きつかったこと

(今日から学校が始まるはずだったのに、メールが来て開講が一週間延期になった。こんなことはカナダでは日常茶飯事だと、モントリオールに来て最初の日本人のお友達が教えてくれた。マレーシアでこういうことには慣れている私でも、いや、カナダはそんなことするはずないよねみたいな思い込みがあったらしい。そんなわけで、今週も思いがけず時間がたっぷりあるので、今のうちに記事を精一杯書こうと思う。)

PEQの前段階に当たる学生ビザの申請で、初めはエージェントに依頼して、確実に学生ビザを取ろう、と考えていた。実際に2社に当たり、メールで問い合わせをしてみた。そのうち一社は、留学エージェントで、担当の方はなかなか親切な女性で、そちらのサイトは元々なかなか詳細な情報まで載せてくれていて、無料でここまでしてくれるとは本当に太っ腹だなあ、と思った。しかし、先方も商売なので、ある程度の一般的な質問の後、細かい質問になったら、「これ以上はメンバーになっていただいてから…」というお返事をいただいた。メンバー費は500ドル。これで最後まで面倒を見てくれるのなら、安いのではないだろうか。後で追加の請求がなければ、だけれど。試していないので、実際にどうなのか、またどこまで助けてくれるのかは不明だ。

もう一方は正規の移民コンサルタント会社の様で、問い合わせの最初の段階から、「スカイプでコンサルテーションを受け付けます。1時間100ドルです。」という返事だった。私は、ただ乗りは嫌いだし、価値あるサービスにはもちろん対価を支払うのは当然だと思っている。しかし、このコンサルタントの担当の方に、質問表を送って、「もしこの質問に全て答えていただけるようなら100ドルを支払う準備があります」というメールを送ったら、返事が来なかった。本当にその質問に答えて欲しかったので、コンサルテーションを引き受けてくれるのかどうか、と再度問い合わせると、その質問の中で1,2問回答できないものがある、という返事が来た。私が彼女の立場だったら、「今この質問の回答は正確にはできないのですが、コンサルテーションに申し込んでいただければ、責任を持って調べて後日回答させていただきます」というだろう。なぜかといえば、同じ質問をしてくる人がまた何度も出てくるはずだから、その回答を持っていることは彼女にとってはとても価値が高いから。

(2016年2月4日追記:特定の個人の方があの人かな?と疑われてもいけないので記載しておくが、上のお二人のコンサルタントは両方ともモントリオールに事務所を置く方たちではない。また、先日こちらのコンサルタント事情に詳しい方にお話を伺う機会があり、それによるとカナダでは移民コンサルタントは現在正規の厳しいトレーニングを修了した人だけが名乗れる資格だそうだ。また、質問に答えてもらえなかった点についても、日々変化するカナダの移民規制なので、内容によってははっきり答えられないようなものもでてくるため、その場合はコンサルタントとはいえ、はっきり「わからない」と回答するしかないこともあるそうだ。)

でもその後、相方にその話をしたら、真顔で、「いや、申請は自分でやるでしょ。」と言い放った。中華系マレーシア人で且つ、ずっと自分の会社でビジネスしてきた相方はお金の使い方には結構厳しいのだ。でも、この「自分で」というのは、「私1人で」という意味だ。彼はもともとペーパーワークが大の苦手で、半分手伝おうなんて気はさらさらない。彼は厳しい、いや、ちょっとケチだとあなたは思うだろうか。しかし、世界全体で見たら、エージェントやコンサルタントに頼らずに自力で申請している人はごまんといるらしい。日本のように「餅は餅屋。蛇の道は蛇。専門家に任せるのが確実」という人ばかりではないことが、このようなフォーラムを見るとよくわかる。

http://www.canadavisa.com/canada-immigration-discussion-board/quebec-peq-lets-share-experience-t140346.945.html

このフォーラムは、PEQを申請した人が、お互いに情報交換をしている英語のサイトなのだが、興味深いことに、日本人、韓国人、中国人はあまり見かけない。でもインド他それ以外のアジア人は結構いる。もちろんその他の地域の人も。そして彼らは各国でフォーラム内にスレッドを立ち上げて、お互いに励ましあっている。

韓国、中国にも、「餅は餅屋」と同様のことわざでもあるのかもね(笑)後は、英語力の問題もあるかもしれないけどね。

今回自力でビザ申請してみて、一番きつかったのは書類を書いているときにふっと浮かぶ素朴な疑問に、誰も答えてくれないこと。そして、ブービートラップにはまるように、私がうっかり間違った回答を申請書類に記入してしまったために、カナダ行きの許可が下りないなんてことになったら、と常に心配し続けたことだった。

例えば、素朴な疑問のその1。Accompanying familyの謎。(笑)学生ビザの申請には、家族を帯同するかどうかを書く欄があり、帯同するのであれば、その人の一時滞在、学生、または労働許可を申請する必要がある。その帯同って、絶対にカナダに一緒に入国しないとダメなの?例えば、相方が何らかの都合で1人だけマレーシアに残って済ませなければならない用事ができたら、それは帯同でいいのか?それとも別申請するの?

この素朴な疑問を解決するために、カナダのビザ取得を政府から請け負っている団体、VFSに連絡してみた。(注:合理主義の国カナダは、今煩雑なビザ申請手続きの一切を民間会社、VFSに委託しているのだ。)VFSマレーシアにはライブチャットのサービスがあり、質問を投げかけると、「ご質問をありがとうございます。その件に関しては、CIC (カナダ政府入国管理局)サイトのこのページを参照してください。とウェブのリンクが出てきた。いやだから、そこを読んでも何も書いてないから聞いてるんですけど…と書くと、今度はカナダ政府の別のページのリンクを送ってくる。そんなやり取りを2,3度繰り返した結果、ようやく、(ああ、私生身の人間じゃなくて、AIとしゃべってたのね!)と気づいた。埒が明かない…しかしそこは百戦錬磨の私(爆)、あっそうだ、日本にも同じような会社があるに違いない、と思いつき、VFSジャパンに連絡したら、日本人のスタッフが対応してくれた。ところが、その帯同家族問題を質問すると、その丁寧な言葉つきの日本人女性は、「こちらでは申請内容に関するアドバイスはできないことになっております。」の一点張り。挙句の果てに、「あなたは英語が理解できないんですか?」と聞かれて、危うく切れそうになってしまった。多分一緒に入国じゃなくてもOKだとは思うんだけど、万が一解釈の違いがあってはいけないと必死に確認しているのに、こっそりたったひとこと、一緒じゃなくても大丈夫ですよ、といってくれたらそれで済むのになぜそんなに冷たい対応をするのだろう?

…とかなり個人的な、しかもヒステリックな内容の話を書いてしまったが、その時の私の途方に暮れる思いを感じていただけただろうか?申請手続きはそんな小さな疑問を一つ一つ潰していくことの積み重ねだった。あの時に、そういう細かい疑問に答えてくれる、日本のサポートグループみたいなものがあったら、どれだけ気持ちが楽だったろうと思う。というわけで、だれかPEQでカナダに来てる方で、一緒にサポートグループを立ち上げてもいいという方がいたら、ぜひご一報を!

 

ABOUT ME
ちえ子
カナダ在住。モントリオールで日本語教師とゲーム業界での仕事の二足のわらじで活動中。高校生、大学生との親子留学→PEQ(ケベック経験プログラム)で永住権取得。TOEIC 960点、実用英語検定1級、フランス語公式テストTEFAQB2合格。過去にクアラルンプール(マレーシア)で通訳、ロンドン(英国)で商社勤務経験あり。趣味はジャズヴォーカル、City Pop(1970-1980年代日本のニューミュージック)、コメディ映画鑑賞。イチ推し芸人はオードリー若林さん。

POSTED COMMENT

  1. ちえこ より:

    了解です!

  2. ごろこ より:

    こんにちは。いま、同じように書類(Study Permitですが)と格闘中の者です。秋から高校生と小学生の息子二人を連れ、モントリオールに留学するのですが、用意する書類、埋めなければならない項目、待てども来ないレター、ふいをついて明らかになる自分のミスなどが積み重なり、少々息切れ気味のところでした。偶然PEQMONTREALさんのブログに出会い、参考になることや共感できることが満載で、つい読みふけってしまいました。たくさん元気をいただきました。ありがとう。

    • ちえこ より:

      お時間とってコメントいただき、ありがとうございます。子供の年齢まで近いですね!本当に書類の準備は大変でした。お察しします。お疲れの出ませんように。わたしも未だにじたばたしていますが、こちらの生活、やっぱり楽しいですよ。なので、その日に近づくためのステップだと思って、ひとつひとつ片付けて行くといいと思います。あともう少し、がんばって~。

      • ごろこ より:

        ありがとうございます。目先のドタバタに気を取られていますが、そちらでの充実した生活をしっかり夢見て、がんばります。ビザ関連の手続きが落ち着いたら、現地の公立学校事情などについて、メールを通じて改めてお話を伺うかもしれません。どうぞよろしくお願い致します。

  3. YUKI より:

    最近、Peqmontrealさんのブログを楽しみに拝見しているモントリオール在住の者です。凄く前向きで、読んでいるだけでワクワク楽しいです。

    私も個人移民でケベック移民しましたが、その当時とは変わり、PEQ等のプログラムもなかったので、お役に立てるアドバイスはあまりできませんが、私もエージェントを使うのは、「お金はあるが時間がない」とか「言葉が本当に分からない」等という場合を除いては、相方さんのおっしゃる様に、自分でやった方が、早いし確実な気もします。

    エージェントを通しても「全部やってくれるわけではない、書類集めや記入は自分でしなくてはならない。ちょっとアドバイスを貰えたり、申請手順をサポートしてくれるくらい。」と言うのをよく聞きます。

    政府のHP見ても分からない細かい事は、いっぱい出て来ますよね。「ちょっとの不安もぬぐい去りたい、確実な方法で申請したい。」ってお気持ちすごーーーく分かります。私の時代は、全て紙申請だったので、担当者が見やすい様に工夫したりと、、、それでも、「申請途中で書類をなくされて、再提出を迫られ余計に時間がかかった。」とか「担当者に寄って、説明が違う」とか、まぁ、政府スタッフもかなり信用なりません(先日は、移民申請用に新しく立ち上げたサイトが、早速トラブってましたし、、、)。

    私も一番、頼りになったのは、同時期にケベック個人移民申請している人達からの情報でした。PEQでのケベック移民申請を目指されてるお友達がいっぱい見つかる事をお祈りしております。ご家族で大変でしょうが、Pecquebecさん、凄くパワフルな方だと感じるので、上手くトントンと行く気がします。頑張って下さい。

    • ローちえこ より:

      YUKIさんへ

      お時間とってコメントしていただき、ありがとうございます。「凄く前向き」なんてとっても嬉しいお言葉。
      もうケベックに14年もいらっしゃる先輩なんですね!色々教えていただけたら本当にうれしいです。
      個人移民の申請すべて紙ベースだったんですね。今は進んでますよね。ちょっとあっけないくらい、全部オンラインで…
      誰にも確認してもらえずに「送信」のボタンを押した時には本当にドキドキしました。
      今でも、相方はマレーシアで労働許可証待ちです。もうそろそろだとは思うんですが…
      すみません、ブログ全部は読めてないんですが、美容師さんなんですか?
      手に職、いいですね♪

      今後ともぜひ、よろしくお願いいたします!

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