PEQ Montreal
モントリオールで親子留学・海外就職・永住してみた(2019年完了)
PEQ (ケベック経験プログラム)

衝撃の移民法改正案、Bill9で困惑中の方のためチャート、作ってみました。

 

写真は、2月初旬にマレーシア人の友人宅で旧正月を祝った時に用意してあった魚生(イーサン)。イーサンはマレーシアのお節のような位置づけのもので、サラダの上に生の魚が置いてあり、ナッツやワンタンの皮を油で揚げたものなどを加える。これを集まった人達全員でお箸で上に持ち上げつつ…

豪快に混ぜるのがしきたり。混ぜながら、色々と縁起のいいことを言い合い、勢い余って少しお皿からはみ出しても全然気にしないで豪快に混ぜる。このイーサン、マレーシアでお店で食べたものよりも数倍美味しかった。故郷を離れると、人は故郷の味の再現につい力を入れてしまうものなのかも。ちなみに、このイーサンはニンジン、キャベツ、梨、マンゴーの上にスモークサーモンを乗せ、ミント、プラムソースをかけていた。一般的なクアラルンプールの中華レストランより豪華版だった。

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今週は、ケベックに激震が走った ‐ ケベック国民議会(National Assembly of Quebec)に提出された第9法案(Bill 9)。「2018年8月2日以前に提出されたQSWP(ケベックスキルワーカー移民プログラム)申請を無効にする」ことを含む、ケベック移民法の改正案だそう。ちなみに、QSWPは私が永住権申請したPEQとは違うルートだ。

ここしばらくの間、テレビもラジオもインターネットも、ケベック州ではこの話で持ち切りだ。8月2日以前のバックログは18,000件と言われており、最も古いものでは2005年から待ち続けている人もいるという。

https://www.cbc.ca/news/canada/montreal/coalition-avenir-quebec-immigration-bill-1.5009402

ただし、該当者に対して、新しいスキルワーカープログラムであるArrimaのポータルに、ケベックへの移民をする意思が継続してあることを示す、またはPEQに切り替えて申請する、という道を救済として提案しているので、道が完全に閉ざされたわけではない。

この私達にとっては寝耳に水の法案。是非については、本当に様々な見方があり、また、個人的に部分部分で、これはどうなんだろうと思う点もある。でも、私はここでは触れない。正しいか正しくないかについては、私が私見をここに書いてもあまり誰かのお役に立つとは思えないからだ。

でも、じゃこれから移民申請したい人や、現在PEQを検討中またはプロセス進行中の人にはどんな影響があるのか、ということには触れておきたいと思う。

まず、これからカナダへの移民を考えている人で、EEとPEQどちらがいいのかを検討中の方はこんな風にとらえればいいのでは?

1.年齢が若く、4大卒以上の学歴と、スキルワークでの職歴(カナダでなくてもOK)があり、英語力が高い人の場合
連邦政府のEE(Express Entry)の基準を満たして申請

2.上の4つのうち、学歴/職歴/英語力のどれかが欠けているが、これから付け足していくことができる人の場合
カナダで学歴/職歴/英語力追加 → 連邦政府のEE(Express Entry)の基準を満たして申請

3.上の4つの内いくつかが欠けているが、ケベック政府に認定された高等教育機関でコースを履修することができてかつフランス語のB2レベルに到達できる見込みがある人の場合
a. カナダ(ケベック州)でコース履修+PGWPで職歴をつける → EE
b. カナダ(ケベック州)でコース履修 → PEQ(国際学生ルート)
c. カナダ(ケベック州)でコース履修+PGWPで職歴をつける →EEのカットオフラインに到達しなかった → PEQ(国際学生ルート)またはPEQ(スキルワーカールート)

もちろん、上記のオプションしかない、という意味ではない。でも、ケベックにいるとEEとPEQ、両方検討しながら最終的に自分により適した方を見極めて申請することができる、というのが私の意見だ。他にも他州のノミニープログラムなど、検討価値のある方法はいくつもあると思うが、私の得意分野ではないので、他州のプログラムについてはここでは触れない。経験者の方や専門家の意見を参照される方がいいと思う。

また、EEは最終的にケベック州以外のところに定着する人向けなので、元々ケベックにゆかりがあるとか、ケベックが好きな方は少し時間がかかっても最初からPEQ狙いの方がいいかも知れない。

優先順位としてEEをPEQより先に出している理由は、EEは圧倒的に審査基準が明確だし、申請からPR取得までの期間が抜群に短い。一方でPEQでも特に学生ルートの方は、必要書類が比較的シンプルなのが長所だ。またPEQは配偶者やパートナーについては学歴、職歴、語学力など一切問われないことも大きな特徴だ。つまり、カップルで一人は学歴や職歴が弱いとか、語学力に期待できないという場合などは、PEQが有利になる可能性がある。

さて、次に現在PEQでの申請を目指している方にとって、18,000人のQSWPでの申請取り消しの影響は?ということだが、この申請、内訳でいうと海外からの申請が8割くらいあるらしい…ということは、PEQに切り替えて申請しようと思う対象者は2割の3,600人程度ということになる。元々ケベック州にいながらPEQではなくQSWPで申請しようという人の多くは、フランス語が得意ではないらしい。というわけで、すぐにフランス語の要求を満たしてPEQに乗り換えられるのは3,600人よりもさらに少なくなる。

現在PEQでの申請を進めている方は、むしろ今回の件で現在のケベック州政府はPEQ移民を推奨しているということが明らかになったので、ライバルが増えることを心配するよりも、とにかく着実にフランス語の習得に力を注ごう!と言いたい。とりあえず、しばらくはPEQの制度自体はまだ継続していきそうだからだ。前々からPEQ仲間の間でささやかれていたことだが、ケベックが求めている移民像が今回明確になっただけのことーケベックが求めるのは、フランス語を習得する意思があり、ケベックの社会に溶け込み、ケベックで足りていない職種を埋めることができる人だ(=これは同時に働いてしっかり税金を納めてくれる人という意味でもあると私は思っている)。これは、今回の法案にも明記されている。それに加えて、永住権取得後もこのケベックに残ってくれる人を、ケベック政府は望んでいて、そうでない人をふるいにかけたいと思っていることがはっきりした。

今回、実際には移民する資格を十分に満たしているのに、取り消されてしまった人もこの18,000人には含まれているはずなので、その人たちは本当にお気の毒だと思う。2005年から待っていた人の気持ちを考えると、こちらが辛くなってしまう…その元々移民できるはずだった人たちが一日も早く念願の永住権取得を達成して、幸せになれることを祈っている。(私たちと一緒にねw)

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カナダ情報&モントリオール情報、フランス語情報など、週に一回程度、プラス他の方の経験談など折々投稿して、PEQの生の声を伝えていきたく思っています。ただし、状況は常に変わっていきますので、PEQで行こう!と思われた場合は、必ず最新情報を一つ一つ確認して進めていかれることを強くお勧めします。

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ABOUT ME
ちえ子
カナダ在住。モントリオールで日本語教師とゲーム業界での仕事の二足のわらじで活動中。高校生、大学生との親子留学→PEQ(ケベック経験プログラム)で2019年に永住権取得。趣味はコメディ映画鑑賞、日本のお笑い鑑賞。時間があると動画編集と日本語の音声教材づくりを楽しんでいる。
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