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フランス語学習

⛩️TEFAQ B2合格のための勉強法(私の場合)⛩️

明けましておめでとうございます。⛩️🌄🎍🗻⛩️

さて、更新も大変久しぶりのブログだが、「TEFAQ合格のための勉強法ってありますか?」という質問をメールで頂いたので、今の状況でだったらどうするかも含めて考えてみたい。

ちなみに私は最近日本語教授法のコースを修了したことや、過去に日本人の生徒さん相手に英会話学校で英語を教えていたこともあり、言語の勉強法や教授法については、それなりの思い入れもある。そんな教える側と教わる側両方の立場から導いた、私の場合のフランス語TEFAQB2合格のための勉強法を考えてみる。

勉強の前に準備として絶対やるべきことは自己分析

語学学習の経験値がどのくらいあるか。日本語以外の言語でB2以上のレベルに達したことがあるかどうか。(語学学習のレディネス)その際に自分にとって有効だった学習法はどんなものだったか。

人により、視覚(絵や写真)で覚える、聴覚で覚える、文字を読んで覚える、書いて覚える、それぞれの効果が違うので、組み合わせは自分にあったものを重点的に行う方がいい。自分はどの割合を強くしたら効果的なのか、過去にうまく行った学習法を思い出してみて、それをフランス語に活かしてみるといいと思う。

発音は独学できないのでは?

次は、学習の方法として、独学か、個人レッスンか、グループかという選択肢がある。グループクラスでクラスメートに刺激を受けながら力を発揮できるタイプなのか、クラスメートに合わせなくてもいい個人レッスンの方が向いているのか。独学という線もあるけど、学習法や発音記号に詳しくない人だったら、発音だけでもしっかりと最初にレッスンしてもらった方がいいと私は思う。

フランス語には日本語にない音がある。特にRは英語とも違う。また、Nの音は日本の鼻濁音の入り際の音と近いけれども、どこでどうその音が使われるかを練習した方がいい。例えば、Très bienの最後のNだって鼻濁音の入り際音で、英語とは全く違う発音になる。

あと、発音されないHや、語尾の子音など、単語を読んだ時にどう読むかを含みPhonétiquesを教わった方がいい。もちろんこの辺の学習ができる動画も、最近ではYouTubeで無料で見つけられたりする。それでも、自分のアウトプットが正しいかどうかは、レッスンで先生に確認してもらわないとわからない。

オンラインレッスンで自分にぴったりのレッスンプランを作る

結局、クラスで学ぶか、独学なのか。私の場合は、独学だとすぐ怠けるのがわかっているので、語学学校のグループクラスに入った。まずグループでB2レベル”程度”(実際にはB1の実力くらいだったが)まで上げてから、オンラインで個人レッスンで会話の練習を積んだ。

最近では各種オンラインレッスンも充実しており、様々なサイトで個人レッスンの先生を探すことができるので、もし今初めてフランス語を学習するとしたら、最初から独学個人オンラインレッスンでネイティブチェックの組み合わせにしていると思う。

グループではレベルや学習の嗜好が合わないクラスメートがいたり、先生を簡単に変更できない等の欠点がある。その点、オンラインの場合は、最初から自分の目的を先生と共有できるし、自分が選んだ先生に着くことが可能だし、先生の変更も自由なことが多い。

レッスンで先生に希望することは、毎回自分の言いたいことを作文または日記に書いていって、添削してもらうこと。また、余裕があればそれを先生の声で音声ファイルに取ってもらうといいと思う。自分のことを話せることが会話では一番重要なので、自分の言いたいことを自分の言葉で書いたものをその言語のネイティブに直してもらって暗記するのが最短距離だと思っている。

オンラインのレッスンは、先生によってレッスン料もかなり差がある(1時間$10~$60くらい?)ので、最初は何人かお試しで受けてみて、自分にピッタリ合った先生を見つけるのがいいと思う。

学習時間-短期合格のためには少なくても一日1.5時間以上をお勧め

学習時間についてはどうなのか。1日何時間勉強できるのか、理想的には1日に1時間以上の勉強の時間が必要だと思う。短期に伸ばしたければ2時間以上あった方がいい。新しく学んだことを勉強する・定着させる時間(1~1.5時間くらい)と、過去に学んだことを忘れないために定期的に復習する時間(15分~30分くらい)が必要だ。ただし復習は自分でフラッシュカードなどを使って隙間時間に行えばいい。

4技能をバランスよく伸ばした後、リスニングとスピーキングに特化

TEFAQは、リスニングとスピーキングのテストだが、基本的に4技能(読む、書く、聞く、話す)のうちの2技能だけを高めることはできないので、初心者から初級(A0~B1程度)のうちは4技能すべてをバランスよく伸ばしていく。

また文法だけを暗記していく方法では面白くなくすぐ飽きてしまい続かないので、レッスンをより楽しんでできるように、わたしならコミュニカティブな教材を使って初級の授業をしていきたいと思う。

私が通っていたA1~B2までのコースを開講していた学校では”Moi, je Parle français”というケベックの教材を使っていたが、私はこの教科書はお勧めしない。まず、絵が古臭く、そそられないw。あと、教科書に音声教材がついていない(別途購入は可能なようだ)。内容は文法のドリルとなっていて機械的で単調だ。

それくらいなら、最初から会話がコミュニカティブな教科書の方がいいと思う。完全初級だとビビるレベルだけど、超初心者の導入コースくらいが終わった後で、”Vite et Bien”(Clé Internationel)シリーズはお勧めだ。

このシリーズは、音声がTEFAQのものに近いし、イラストがフランス的で面白い。教科書に入る前に、発音、基礎必須単語やよく使うフレーズ等をある程度学習しておき、その後にCléのテキストで、音声教材も使用して学習するのがお勧めだ。Clé Internationelは恐らく、Vite et Bien以外にも色々なテキストを発行していると思うので、自分が手にしてみて面白そうと思えるものを選ぶのがいいと思う。

個人的にはこのような教科書を使うことで体系的に文法の基礎を知らず知らずに積んでいけるので、私は教科書を使ったレッスンがいいと思う。私は文法至上主義ではないけど、やはり文法は効率よくその言語を使えるようになるためのツールだと思うので、話す際に文法の間違いに厳しくならないという条件で、ある程度までは文法を取り入れた学習法がいいと思う。

レッスン以外に自分がやって効果があると思ったことは、自分が興味を持てる文章の音読と、読む練習+その教材を使ったフラッシュカードの単語学習。私は、自分がその時々に興味を持っている音声とテキスト両方が手に入る教材をアプリに入れて、リーディングと語彙強化に使用していた。そのためには、Lingqというカナダのサイトを使っていた。このアプリは有料だが、月々10USドル程度で自分の好きなテキストをインターネットから拾ってきて、教材にできる自由さが気に入っていた。

私は楽しんでいる時が一番なんでも吸収できると思っているので、自分が好きな内容のテキストを選んで読むということはとても重要だと思う。元々母語でも読書が好きなので、本やテキストを読むことには抵抗がなく、読むことで覚えるタイプだと思う。こういう人は特に、読むことと、そのテキストを聞くことで語彙を拡大することができる。

具体的には、私は星の王子さまが好きだったので、そのテキストと音声ファイルを教材にして使っていたが、星の王子さまは実は現在は小説くらいでしか見かけない単純過去という時制を使った文体なので、話すためにはこの本は向いていないかも知れない。

その他に私が試したのは、Albert CamusのL’etranger (異邦人)。文学に興味がなければ、News in Slow French のテキストやLe Mondeの記事などを取り込んで使うのもいいかも知れない。

仕上げ:TEFAQ試験準備講座は受けた方がいい

これは、テスト準備として語学学校で行っている準備講座、またはTEFAQ試験に精通しているプロの先生から準備レッスンを受けることをお勧めする、ということ。私も受けたが、やはりできれば実際にTEFAQの試験官経験のある先生にインタビュー練習をしてもらうことで、細かなテクニックを身に着け、テストに慣れることができる。

フランス語さえ上達していたら、テスト対策なんて必要ないんじゃ、と思われるかもしれない。もちろん、既にC1, C2の域に達していればその通りだけど、もし自分のレベルがB2ギリギリだと感じている場合は、この準備で10~20%は点数を上げられるのではないだろうか。

私の場合は全10回くらいのグループレッスン、また個人レッスン3回ほどを受けたが、結果としては本当に上手い先生に3回から5回程度で教えてもらうのが効果があると思う。残念ながら私がイチ推しだった先生は体調を悪くされて現在は活動されていないが、きっと同じくらい実践的な内容で教えてくれる先生がいるはずだと思う。教材としてはこちらが使われていることが多いと思う。

おまけ:フランス語イマージョン(フランス語の世界に没入する)のための素材

テスト対策ではないが、フランス語を楽しむという意味で、ポッドキャストなどもいいものがある。中級者用で、リラックスしながら聞けるFrançais Authentiqueや Ineerfrench 等のポッドキャストやYouTube動画は、中級からなかなか上級に行けないというレベルの時に大量に聞くのにうってつけだ。先程のNews in Slow Frenchのポッドキャストもニュースに慣れたい人には使える。私はフランス語の「種火」だけは絶やさないように今でも一日15分程度、朝サンドイッチを作る時間だけはFrançais Authentiqueのポッドキャストを聞いている。

後は、ちょっと上級者向けになるかもしれないが、Netflixなどで、フランス語のドラマを見るのも面白いかもしれない。慣れるまでは英語(あるなら日本語でも)の字幕で見て内容を理解し、徐々に字幕なしやフランス語字幕などで楽しむのがいいと思う。

フランスは、なぜか連続ドラマには面白いものがないというイメージがあるようだが、そんな中で私がこれは面白いと思ったのは、”Dix Pour Cent”(英語は”Call My Agent”)。これについては過去に記事を書いている。
フランス語のドラマ、やっと見れそうなのがありました。

まとめ

今回の勉強法はあくまで私の様なタイプ(英語はビジネスレベル、勉強法の好みは視覚教材が好き、音声とテキストの組み合わせが好き、書くことで記憶が定着というすべての技能ミックスで学ぶタイプ)向けの学習の進め方になっていると思う。やはりその人それぞれの好みがあるので、実際には自分がやっていてしっくりくる方法が一番その人に向いていると思う。

でも、基本的に最初に発音をしっかりやっておくことは後々、リスニングにもスピーキングにも助けになると思う。「急がば回れ」の精神で発音重視で行こう! Bon chance!

ABOUT ME
ちえ子
カナダ在住。モントリオールで日本語教師とゲーム業界での仕事の二足のわらじで活動中。高校生、大学生との親子留学→PEQ(ケベック経験プログラム)で永住権取得。TOEIC 960点、実用英語検定1級、フランス語公式テストTEFAQB2合格。過去にクアラルンプール(マレーシア)で通訳、ロンドン(英国)で商社勤務経験あり。趣味はジャズヴォーカル、City Pop(1970-1980年代日本のニューミュージック)、コメディ映画鑑賞。イチ推し芸人はオードリー若林さん。
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