写真は、夕方の散歩のときに通りかかる風景。夏は短いけれど、こんな素敵な景色を見ることができるんだから、思い切り満喫しよう。
今日はもう一枚。船着き場に集まっていたカモたち。カモメが一匹だけすっくと立っているのもなんか面白い。モントリオールには、色々な動物たちがいる。
さて、現在わたしは近所のリサイクルショップでボランティアをしている。が、開始時はお客さんに急にフランス語で話しかけられる度に慌てて他のボランティアの人を呼んで助けてもらったりしていて、話を聞く前に心が逃げていた気がする。(笑)他のボランティアの人たちがおしゃべりしていても、少し離れたところで棚の整理をしたりして、もちろんそれは大事な仕事なんだけど、自分がここでボランティアしている目的は地元の人と関わり、フランス語でコミュニケーションすることだったはずなのに、気弱になり、目的から遠ざかってしまっていた。
そして最近、お友達が事務職のボランティアの仕事を見つけて毎日フランス語でしっかりコミュニケーションしているという話を聞き、ちょっと焦った。
(将来は事務職に就きたいんだし、どうせやるなら私も大変でも事務職の仕事を最初から探せばよかったな…ボランティア先変更しようかな…)とはいうものの、私は友達のようなフランス語のレベルではないし、やっぱりフランス語でコンピュータに打ち込んだりするのは相当難しいだろう。そこで、まずはフランス語の個人レッスン時に、先生たちから、職場(=お店)で必ず使うフレーズを教えてもらうことにした。
– Voulez-vous laisser votre sac au compteur?
– Est-ce que vous cherchez quel que chose en particulier?
– Peux-je vous aider?
最初はものすごい緊張したが、いちかばちか通じるかどうかの勝負に出た(笑)
上のようなフレーズを使ってみると、うれしいことに結構通じる。
そして、一度調子に乗ると、色々なお客さんに声をかけるのも楽しくなってくる。
語学学校の外で話してみるというのは、子供が初めて自転車の補助輪を外すようなもので、本当に勇気が要る。
でも、意外とみんな、わかってくれるのが驚きだ。
そして、特にボランティア仲間は、暇な時などにいろいろおしゃべりするので、もう少し深い話になる。ここのリーダー格の女性は、ちょっと厳しくて、英語を話さない。でも、実は大変思いやりがあって、新しいボランティアが来るたびに、「このPEQは、フランス語を練習したくてここに働きに来ているのよ。」と必ず伝えてくれるので、みんなが私にフランス語で話してくれる。こういう状況はなかなか作れなかったので、私にはとてもありがたい。
それで、世間話をしている時、以前は話が理解してもらえず、違う解釈をされてしまっても、
(まあ、大した問題じゃないからそのままでいいか)とあきらめたりしていたのだが、今は
”Je veux dire que…” (=I mean ) (=私が言いたいのは)という表現を何度も使って、誤解を解くために言い直したりできるようになってきた。
スカイプレッスンの時に、先生によく誤解されるので、それを言い直すことを知らないうちに練習していたんだと思う。大分慣れてきたのだ。ちなみに今の先生(コンゴ出身で、ベルギーで勉強した人)は、外国人慣れしていないのか、私の変な発音とか、変な表現を全く理解してくれない。最初やっかいだなと思ったが、私にとってはいいことだと気づいた。彼は非ネイティブの下手なフランス語を察してくれないのだ。よく考えれば、こんなに私のためになる先生はいない!
また、ラッキーなことに、以前この店が移転する前にボランティアをしていた若い女性がまた戻ってきた。私とはほぼ初対面なのだが、彼女は元々英語系カナダ人で11歳からフランス語を学んだ人で、彼女はフランス語の難しさをよく理解してくれているので、思いやりがあり、根気よく私に質問をしてくれる。今日は彼女と色々な話をすることができて、本当に満足した。来週が今から楽しみだ!来週はお礼を込めてみんなに何か差し入れしようかと思っている。世間話がますます盛り上がるようにね(笑)
というわけで、やはりちょっと上手くいかないからところころと河岸を変えるよりも、少し腰を落ち着けて今いるところでできることをすべてやってみようというのが私の結論。今までの人生、いつも河岸を変えるタイミングが早すぎた気がするから(笑)