写真は、80年代に作られていた、コーニングウェア社のパーコレーター。例のチャリティショップに、気づいたらひっそり置かれていた。多分、入ってきたその日にそのデザインの美しさに惚れて、購入。実はもう数週間、お水のピッチャーになるものを探していて、条件は、「沸かした湯を熱いまま入れて冷ませること」だったんだけど、このパーコレーターなら、火にかけるために作られているから耐熱性もばっちりだし、中のフィルター類は取り出しておけるし、テーブルの上に置きっぱなしにしていてもきれいで見るのが楽しいし、本当に申し分ない。うちには、こんな風に、元々の使い道とは違う使われ方をしているビンテージものが結構ある。(笑)でも、たまには美味しい豆を買ってきておうちカフェもいいかな、と思っている。
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さて、2か月後に受けたTEFAQの件…実は、先週5つ葉のクローバーの記事を書いていた時には、リスニングの結果だけはわかっていた。
リスニングはテストを受けた直後にスクリーンに結果が出る。今回はギリギリでB2が取れた!そして、その後、なんと1週間でスピーキングの結果が出た。前回より早かった…結果は…なんとまたB1(涙X100!)次回の受験の時は、スピーキングだけでよくなったのだが、また2カ月待たないといけないのが痛い。
TEFAQを2回受けてみて、よーくわかったことがある。
まずは、合格できた(えへん)リスニングについて。ぎりぎりでも合格は合格なので、ちょっと話だけでも聞いてほしい(笑)
1回目、2カ月前に受けた時は、直前にテスト準備のプライベートレッスンを受講した。時間の都合で1.5時間のレッスンを計4回受けた内、2回はリスニング、1回はスピーキング、最後は模擬テストだった。で、リスニングのコツをいっぱい教えてもらい、模試を受けたら、余裕で受かる結果が出た。(あれ?こんなものでいいの?)と思った。先生は
「本番、集中さえできれば受かると思います。」
という。
しかし…
実際に本当のテストになると、コンピュータの画面操作で、スクリーンには常にタイマーが表示され、1問1問、残り時間に追われる。これがものすごい緊張する。
結局タイマーに気を取られ、集中が欠けたかもしれない。更に、最初の、見て話に出てきた絵を順番に4つ選択するところで、なんと子供のストーリーブックの話題で、動物の名前で知らなかった単語が出てきた。ここで点数を稼げるはずだったのに…しかも、模試の時よりも音声が早い早い。というわけで、1回目は模試で解答用紙に書き込む形式とは全然違うやり方に飲まれた形となった。
1回目でリスニングだけでも受かるかな、と期待していたのに思いっきり当てが外れて、2回目の前にはどういう勉強をしようかと悩んだ。私は、語学学校でしているような文法の授業が苦手。ルールを知っていても、実際に話しているときにそれを当てはめようとしたら、すらすらと話せない。私は文法は大まかなところだけ使えるようになったら、後は深追いしないで、間違えてもクヨクヨしない(笑)代わりに、リスニングはとことんする。
意味の分かる音声を(ここがポイント!) たくさん聞いたり、興味のある文章を多く読んだりすることで、文法が自然と頭の中で整理され、必要な時に必要な構文が浮かんでくるようになると思っているからだ。もちろん、時間はかかるけれど。
なぜかといえば、私は、Stephen Krashenの第2外国語習得論(The Second Language Acquisition)の大ファンで、彼の言うComprehensible Input(理解可能なインプット)を増やすことを勉強の第一に置いているからだ。
彼のメソッドを信じてはいるものの、文法の間違いが多いので、話していて自分がそれが気になって思い切り話せない。で、何かでどうしてもコミュニケーションしなきゃいけない時は、何とかして話すのだが、いざ会話が終わった後、自分がなんと話したのか全く覚えていないことが多くて驚く。例えば、先日娘のメディケアカードの件で発行元に電話をかけた。フランス語か英語かを選択できたので、迷わず英語にした。なのに、電話に出た相手は、モントリオールの決まり文句「Hello, Bonjour」(両言語でいうことで、どちらで話してもOKよという意思表示をしている。)でもなく、のっけから、「Bonjour」一本。
(あちゃー、なんか間違ってフランス語オンリーの人につながっちゃったかな)と思い、覚悟を決めて
ちえこ「私の娘のファイルの件で電話しています。娘のファイルを先日送ったんですが、ちょっとわからないところがあるので、教えてほしいのですが…」
と、今思い出そうとしてもなんて言ったのか覚えていないフランス語で伝えたら、先方が
「もしかして、英語で話す方がいいでしょうか?」と返してきた。
やっぱり、フランス語が変だからすぐ変えられるなあと思っていたら、
「あなたのフランス語はとってもきれいな発音ですね。あなたは日本人でしょう?私には前に日本人の同僚がいましたが、あなたの発音はすごくきれいですよ。よく勉強しましたね」
となぜか一人ですごい盛り上がっていた(笑)
このおじさん、多分外国人でメディケアもらうくらいならフランス語くらいできるようになって来い、というタイプの人だったのではないか?だから、わざとフランス語で試した?でも、一旦下手でも一生懸命フランス語を話したことで、まあ許してもらえたのではないだろうか。それにしても、この時まず思ったこと。ケベック政府のフランス語インタビューの担当官が、このおじちゃんくらい、外国人の話すフランス語に敬意を払ってくれたらいいのになあ、ということ(笑)
…話がフランス語勉強の反省からそれてしまったが、言いたかったのは、
1.私のフランス語口語は、まだまだB2のレベルには達していない。
2.でも、相手の言っていることの意味が分かる場面が増えてきた。
3.自分の言いたいことも、いつも間にか伝わっていることも多くなってきた…未だに自分がなんて言ったか、覚えていないのに。でも、文法を使って英文からフランス語に直訳しようと思った途端に知らない単語にぶつかって行き詰まる。
2016年の1月にここに来て、フランス語を始めて、そして今相手の話していることがわかり、時には自分の意図も伝えられる。政府からくる文書なども、辞書のお世話にはなるけど、大筋は理解できる。本当なら、大喜びするべき進歩だと思うのに、B2を取れていないから自分はまだまだだめだなあ、と思ってしまう。
でも、これって本来間違っているよね。もっともっと、楽しんで言語に親しみ、フランス語って素晴らしいなって思いながら上達していきたい。テストがモチベーションを下げてる。本当に逆効果。
と、文句はいいながらも、もしTEFAQ合格という明確な目標がなかったら、こんなに集中してフランス語に取り組んだりしなかったかもしれない。だから、受験も悪いところばかりではないな、と心底思う。テストのためにリスニングを常にしていたおかげで、2回目のリスニングの時は、例の音声がものすごいゆっくりはっきり聞こえたのだ。だから、自分の2カ月の進歩がはっきりと分かった。
2か月後はぜひ、スピーキングも受かってここにスピーキングのコツなど披露したいものだ(笑)
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