PEQ Montreal
モントリオールで親子留学・海外就職・永住全部目指すブログ
ひとりごと的つぶやき

Version 2.0 母娘の不思議

写真は、先日友人宅の忘年会に持って行った、甘くて飲みやすいお酒。クリスマスの休暇に入って、今まで大変だった分を取り戻そうと、一気にパーティ気分になっている。

 

12月23日、約8カ月に渡り続いた、夜間のフランス語コースが終了した。

先日の投稿にも書いたが、以前はB2の証書さえ持っていればフランス語のインタビューなしでCSQ申請ができるという触れ込みだったのに、ここ最近、PEQでの申請者でもインタビューに呼ばれる人が出てきた。しかも、フランス語が話せないと申請却下となり、即帰国の憂き目にあう人がいるらしい…つまり、B2の証書を持っていても、フランス語はちゃんと話せるように準備していかなければならないってことだ。

ともあれ、これからは毎日夜間のコースに通う必要はない…もう涙出そうにうれしい!

…[フランス語が終わったらやることリスト]を片っ端から片付けよう!

大したリストではないけど…

  • 終わったらとことん飲もう(済✅)とか、
  • ウクレレを練習しよう、とか、
  • JAVAのプログラミングを勉強しよう、
  • バイトを見つけよう、といったようなことがリストの上の方に入っている。

 

ところで、このフランス語とのバトルの最終段階中、我が家には最強の助っ人が到着した…それはうちの長女(18歳)である。

彼女はマレーシアのカレッジに通っていて、来年1月からこちらの大学への入学が決まった。コースが始まる前にこちらに入ってきて、下の娘の夕飯を作ってくれるとのことであった。

 

彼女は誰に似たのか、アーティストの素質を持っていて、パフォーマンスが得意。例えば、詩を書いて人前で発表するグループに参加したり、カフェでライブしたり。(彼女はボーカル担当)我が家で一番物怖じしないタイプだ。なのに、本人は自分を内向的性格が強いと分析し、人に囲まれていると消耗するらしい。(私はどちらかといえば、興味深い人々と会って充電するタイプで、娘とは正反対。)そんな、自己分析大好きな娘なのだが、私との共通点も意外にあったりして面白い。

 

先日、ブログに、心配事を解消するために「クヨクヨボックス」というものがあることを想像して、その中に自分の持っている心配事を詰め込んで捨てるイメージをすることで、クヨクヨすることやめた、と書いた。でも、時々クヨクヨボックスがこっそり戻ってきてしまうとも。そのことを娘に話したら、

娘「私もやるよ、クヨクヨボックスとは呼んでないけど。私のは戻ってこないよ。」

私「えー、こんな話したことないのに、親子で同じこと考えるなんて面白いね。なんであなたのは戻ってこないのかな?」

娘「私はね、その箱に鍵かけて、それをトイレで流してるの。本当にトイレに行って実際に水流してるんだよ。だから戻ってこないんだ。」

私「…そうか!私のは鍵もかけてないし、想像だけで、水流してないから、弱いのか!」(私の進化系だ…バージョン2.0だね。笑)

 

私が、フランス語とサーバーの試験で顔色まで変わって、毎日どんよりとしかもうちでも勉強ばっかりしているのを見て、娘はご飯を作ってくれたり、(彼女はベジタリアンで、ヘルシーなものばかり)勉強疲れした頃に横に座って、ウクレレを弾いて一緒に歌ったりしてさりげなくサポートしてくれた。たった2、3曲でも自分の大好きな曲を娘と夜中に二人でハモっていると、ストレスも吹き飛んでしまった。

 

フランス語のクラスが終わったら、二人でYoutubeの娘のチャンネルに、デュエットを撮って載せようっていう話になり、結局(私が)酔っぱらった勢いで二人でビデオを撮った。娘はビデオも撮りなれているし、人前で歌うことも慣れているので、本当に自然な仕上がりだ。一方、私は飲んでるくせに緊張していて、顔がおかしい(笑)でも、こんな世界に発信!みたいな大それたことを思い切ってしてしまうのも、多分娘の影響だ。元々音楽が好きな私だから、子供たちが音楽をしたいといった時には、惜しまず協力してきた。マレーシアの日本人会にあったジュニアミュージックサークル(元ジュニアコーラス部)にも、結局毎週日曜日のレッスンになんと10年間通った。だから、子供たちの音楽好きの種をまいたのは私だと自負している。でも、それを娘は途中から自分の方向を見つけてどんどん深めていき、さらに次のレベルに行った。今はウクレレを弾きながら歌い、ビデオでそれを発表し始めている。そして、今度は私まで巻き込んでYoutubeで音楽発信…子供を育てる上で一番愉快な結末ってこういうことじゃないかな…つまり、子供たちが、自分を乗り越えてどんどん発展していき、また親にも影響を与えてくれるということ。

娘が来てうれしいのと同時に、娘に嫉妬する自分にも気が付く。例えば彼女のぴちぴちした肌や若さ、美しさに。自信に満ちた英語での人との話し方、流暢でウィットあるジョークに。そして、努力とか、忍耐とか古い美徳にこだわることなく、まっすぐ自分の好きなこと、やりたいことに向かっていける率直さに私は嫉妬する。また、親(私たち夫婦のことだが)の資金で海外の大学に入るという特権を持っていることにも嫉妬する。そして、あきれるほどに自分の気持ちや時間を大切にするところにも。でも、彼女から学ぶことは多い。彼女は、ほぼ100%と言っていいほど、差別をしない。人種、男女、宗教、性的嗜好の違いなど、何に関してもオープンで、こだわらない。彼女と話しているときに、自分の中に根強く残っている差別に気づかされる。これも音楽と同じで、元は私が差別的発言を意識的に抑えて育ててきたのが種だと自負しているが、彼女は、自分でも社会問題に目を向け、世の中の色々な差別を間違っていると判断し、自分の意見をしっかりと持つようになった。これは私が教えたことではなく、自分で身に着けたことである。今は私が決めつけるような物言いをすると、娘に言葉厳しくたしなめられる。これも、進化→還元の一例だ。また彼女が自分の好きなことに向かって真っすぐに自分の時間を使っていくのを見て、私はひそかに(人生を自分の好きなことだけで埋め尽くせるほど世の中は甘くはないんだよ。今に泣きを見るぞ。)と思ったものだったが、彼女の人生、意外と自分の好きなことに囲まれて上手く流れていく。もしかしたら、私が、「こうしなければならない、若いうちは自分がやりたくないことも我慢してやらなければならない」なんてことに囚われすぎていたのではないか、と考えさせられる。

 

娘のビデオのチャンネル登録者が増えたらうれしいので、ブログでもビデオを宣伝しようと思ったが、ただでさえ、最近出かける先で「ブログ読んでます、」と声をかけていただくことが増えてきているし、(いやあ、ありがたいこと!)あまり顔にプラス声まで知れ渡るのもどうかと思うので、今回はビデオのシェアは控えようと思う。でも、もし今後、もう少しまともに自然な顔で歌えるようになったら、思い切ってシェアしていこうっと(笑)もしも娘のチャンネル、視聴したいという人がいたら、個人メールで問い合わせください。(笑)リンクをお送りします。

 

ABOUT ME
ちえ子
カナダ在住。モントリオールで日本語教師とゲーム業界での仕事の二足のわらじで活動中。高校生、大学生との親子留学→PEQ(ケベック経験プログラム)で永住権取得。TOEIC 960点、実用英語検定1級、フランス語公式テストTEFAQB2合格。過去にクアラルンプール(マレーシア)で通訳、ロンドン(英国)で商社勤務経験あり。趣味はジャズヴォーカル、City Pop(1970-1980年代日本のニューミュージック)、コメディ映画鑑賞。イチ推し芸人はオードリー若林さん。
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