写真は、昨日女友達と出かけたチャイナタウンにある、中国茶のお店。なんか中国茶屋の古くさーいイメージを一掃した、日本の輸入雑貨屋さんみたいなかわいくてシンプルな内装で、置いてあるものもセンスがいい。お茶もオリジナルのかわいい茶筒や綺麗なパッケージデザインで、若い女の子でも楽しく中国茶に親しめそうな感じだ。台湾から輸入したというオルゴールのインテリアたちもとってもかわいい。
ここはまた来るなあ、きっと...
Ma Tase de Thé
www.mcot.ca
最近、男性と話す機会がやたらに多い。
クラスメートは12人全員男。他クラスの知り合いで親しくなるのも7割以上男性。交換レッスンの相手も男性だし。
これまでの人生で、男友達の数はどちらかといえば、少ない方だったと思う。独身時代にはそれでも、将来の夢を語り合うような男友達がいたこともあったけど、普通はそんなに深い話をした経験もあまりない。でも今、昼休みの他愛ないおしゃべりでさえ、女友だちと話すようには行かないのが、なかなか興味深い。
男の人って、会話を広げようという努力をしない人が多い気がする(笑)で、気がつくと、私ばかりがしゃべっていて、ネタ提供にいそしんでいる気がする。
そして、その「おにぎり事件」は勃発した。
私は、お昼のお弁当に8月からほぼ毎日おにぎりを持っていく。8月から、というのはその前はハウスシェアだったので、炊飯器のタイマーを使って毎日ご飯を炊くのは、日本人には当たり前でも他の人には迷惑かも、と思って自重していたため、その時は毎日サンドイッチを持って行っていた。
クラスメートのDが、わたしから巻き寿司の作り方を習って、たまにお昼に作ってくる。でも、毎日は大変みたいだったので、
私「おにぎりも覚えたら?こっちの方が作るのが楽だよ。私はこのおにぎりを、マレーシアで娘のために2年間握り続けてきたから、もうプロみたいに上手いのよ。」とちょっと自慢げに語ると、聞いていた周りの男子3名ほどがすごい苦しそうな顔をした挙句、一斉に吹き出した。意外すぎて意味がわからない反応に苦しむ私。
私「え?この話のどこが吹き出すポイントなの?」
D「キミは、その”ライスボール”を、2年間毎日、娘に食べさせてたんだよね。どれだけ彼女が飽き飽きしてたかを考えると、おかしくて...ブーーーッ!」とまた吹き出す。周りも一緒に大笑い。
私「ちょっと待ってよ。わたしはね、おにぎりを作る前は、娘にお金を上げてたの。学校の食堂で食べ物が買えるからね。でもね、日本のなんでもないバラエティショーを見ていた時、あるタレントさんが、『私の母は、私の仕事がどれほど朝早い日でも、必ず毎日お弁当を作って持たせてくれます。そのお弁当を食べると、がんばろうって思うんです』っていうのを聞いて、あっそうか、こういう愛情の表現って本当に大事だなあって思って、その次の日から毎日2年間、おにぎりを作ってきたの。そのために、仕事の前に朝5時に起きて準備したんだよ。働きながらそこまでするの、大変だったんだよ、ここ、感動するポイントなのに…」と力説するが、笑いのスイッチが入っている彼らには、何を言っても通じない。
私の中では、大変な中、苦労して守り続けていた私のこだわりだったのだが、思えばこれまで、娘の視点からこのおにぎり問題を考えてみたことがなかった。(笑)
帰宅して、娘にそのエピソードを全部話して、「ねえ、やっぱり途中飽きたよね、ママ何も考えてなかったけど…」と聞くと、娘はそれには答えず、ものすごい驚いた表情をしていった。
娘「あのおにぎりに、そんな深い意味があったの…?知らなかった…」
そっかー、私、今まで何で急におにぎりを作り始めたのか、娘に一度も説明してなかったのね。
もし、昼休みに男共が私のおにぎりのことを笑わなければ、私は一生この話を娘にすることもなかっただろうな…そう思うと、クラスメートに感謝の念すら…いや、さすがにそれはないけどね(笑)