写真はBeaubien近くのrue St Hubertにあるバー。午後だというのに、もうライブでごきげんなジャズを演奏していた。初夏のモントリオールはワクワクするような場所がいっぱいある。この道にも、一風変わった面白そうなお店が多い。前に住んでいた時はあまりこの道は訪ねていなかったが、Beaubienは結構好きなエリアだ。
今回はPEQ関連の結構シリアスな記事の紹介。
記事に出てくるイタリア人の男性は、モントリオールで2年、ビデオゲームの会社で働いていて、PEQで移民申請をしようとしていたが、彼が取得したTEFAQに再審査要求がかけられて、結果彼のスコアは下方修正されて、CSQの申請基準を満たせなくなってしまった。このままだと彼は期限切れで帰国しないといけないらしい。
ちなみに、TEFAQは元々ケベックの指定語学学校で受けられ、インタビュー結果は一旦ケベックで審査されて、フランス本国でインタビューの音声を結果確認の上、スコア判定が出る…はずなのだが、実際のプロセスでは多分フランス側の判定は省略されていたのだろうか。最近、CSQ申請時にTEFAQB2を提出すると、ケベック政府からフランスに再審査請求が出されて、上のイタリア人の男性のように、再評価の結果、評価が下げられてしまうことが多いらしい。それで、特に正式な発表があった訳では無いけれど、どうもTEFAQよりもTCFQというもう一つのテストの方が、ケベック政府に信頼されているようだ、という暗黙の了解で、このTCFQに切り替えている人が多いらしい。友人の友人でも、こちらのテストと証書コースの両方の資格で申請を出して、インタビューなくCSQがもらえた人が出ているそうだ。あまりにも色々なことが目まぐるしく変わるため、常に情報のアンテナを張り巡らせて置かないと、本当に危ない。
これからテスト準備をする方はTCFQを一度調べてみてはいかがだろうか。いくらTEFAQの方が準備がしやすいと言っても、再審査で待たされた上にインタビューもなく申請却下される可能性もあると思うと、本当に心もとない。
また、前回の記事で、ある方からの質問にお答えしたが、追加の質問が来たため、コメントに答えを残した。
でも、このブログの設計上、コメントが目立たない感じになっているので、こちらに追加した部分を転記しておこうと思う。
ちょうど内容も関連しているしね。
<コメントの転記分は下に>
久しぶりに、PEQに関する質問に答えてみる。という先週の記事に、「確率五分五分」、とコメントしたところ、<CSQ 、取得 する の が50%くらいでしょうか それとも 永住権を得るのが50%くらいでしょうか。>というご質問を受けました。あくまで主観で五分五分と言いました。今、中南米からのスペイン語話者で職業訓練を受ける人が増えているように見受けられます。その前は中国人とインド人、韓国人が圧倒的に多かったです。(今も多いです)なので、分母を何にするかによって確率の話が大きく変わると思います。
例えば、まずフランス語の能力で考えると、2年経ってもなかなかB2のレベルに達しないケースが特にアジア人に見受けられます。一方で、中南米の人は、一般的に、母語の訛りや文法ミスを引きずるが理解力は高く、ほぼほぼ自分の言いたいことを言えるレベルに達するのが、ものすごく早く、B2どころかC1を取れる人も見かけました。その人たちも含めたら、半分以上はCSQまで行けるのではと思います。一方でアジア系の中に、ほぼ暗記でフランス語のテストを乗り越えようという人もいて、多分そういう違う方向への努力(?笑)をしている人は、インタビューなどで見抜かれているのではないでしょうか?一方アジア系(日本人含みます)の中でも、着実にフランス語を身に着けている人もいます。私のフランス語のクラスにも、そういう人を見かけました。フランス語をコミュニケーションとして学んでいるまた実際の生活に使っている人たちでした。
個人的な日本人の知り合いで、PEQのコースを修了した方は8人います。そのうちCSQ取得済みの人は3人(そのうちの一人はCSQ申請後1年半強過ぎて、最近PR(永住権)を取得しました!)申請したが却下された人が1人、フランス語のテスト準備中の人が4人です。しかし、インタビューで却下された人も、またフランス語準備中の人も、これからCSQを申請(または再申請)して獲得できる可能性が残っています。他に、個人的な知り合いではないが、友人の友人で、2人の日本人がCSQを取得されてるというのを聞いています。ちなみにこのお二人は、私よりも前にコースを受けた方たちで、認証コース終了でCSQ申請をして、インタビューで受かりました。
なお、CSQが出れば、ほぼPRは時間の問題と聞いています。(無犯罪証明と健康診断の結果に問題なければ)
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カナダ情報&モントリオール情報、フランス語情報など、週に一回程度、プラス他の方の経験談など折々投稿して、PEQの生の声を伝えていきたく思っています。
うまい話には、乗せられず、常に、自分の常識と情報を照らし合わせて、どんな情報を読むにしても文脈に隠れた真実を汲み取ることを意識してみましょう…なーんて、慣れない海外の情報だからむずかしいとは思いますが、自分の人生に最良の判断を下せるのは自分しかいません。
状況は常に変わっていきますので、PEQが本当に自分の条件に最適なのかどうか、必ず最新情報を一つ一つ確認して決めていかれることを強くお勧めします。
コメント、または、直接メールにて感想などいただくと、さらに励みになります(笑)
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初めまして。私は現在スキルドワーカーにて、ケベック移民をしようとしています。ブログ大変参考になりました。ありがとうございます。
少し質問なのですが、CSQ申請から取得までに、1年半以上かかるのはケベックの法律上違法という話を聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?私はそろそろ1年半たつので、どうかなと思っています。また、CSQ取得後から、ワークビザと州保険の加入が可能と理解していたのですが、ファミリークラスのエントリー者だけなのでしょうか。。?もし情報をお持ちでしたら、教えて頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。
こんにちは。コメントありがとうございます。まず、スキルドワーカーというのは、PEQのProgramme de l’expérience québécoise (PEQ – Québec experience program) – Skilled temporary foreign workerのことで合ってますよね?ケベックのスキルドワーカーってもう一つ種類があるみたいで、色々条件が違ってくるようなので確認です。
CSQから永住権申請の期間ですが、違法というより、CSQの有効期間が決まっているという意味ではなかったでしょうか?
私は1年半たったら違法という話は聞いていないです。CSQ自体の発効日と失効日はCSQに記載されています。私の場合は3年間になっています。現在の永住権申請にかかる期間がPEQの場合14か月平均と聞いています(最近もう少し早い方もいるように聞いていますが)ので、それに間に合うように準備するなら確かに1年半前くらいの方がスムーズかも知れないですね。
もし私の無知で実は違法だったらごめんなさい。
「CSQ取得後から、ワークビザと州保険の加入が可能」というのは、ちょっと意味がつかみ切れていないのですが、けいこさんはCSQ取得されたということは、すでにこちらで就職されているということではないのでしょうか?ちなみに、CSQ自体はワークビザを保証するものではありません。私のケースは、ケベック州で指定の学校を卒業したために3年間のPGWPというオープンワークパーミットを取得できています。ちなみに、私の理解では、このPGWPを持っている人は、特別措置として州保険に加入することが’できるというように、州保険の事務所の方に説明を受けた記憶があります。一般のワークパーミットの場合、またワーキングホリデーの場合などは別の扱いになるのではと思いますが、その点は自分のケースと違うために確認していません。もし、確実なことを知りたい場合は、直接州保険の事務所にお電話されたらすぐに教えてもらえると思います。