PEQ Montreal
モントリオールで親子留学・海外就職・永住してみた(2019年完了)
カナダ(モントリオール)生活

サイドウォークセールに初参加♪

写真は、先日のサイドウォークセールにて。モントリオールには多くのサイドウォークセールがあり、一日中続く地元の楽しいイベントだ。食べ物や、クラフト(私は手作り石鹸を買うのが楽しみ)地元のアクティビティや習い事の紹介など、面白そうなブースがいっぱいある。

今年は初めて、なんと売る側に参加することができた!しかも、偶然というか、思いがけず、ボランティアしているお店が出店することになり、最初普通に店内でいつも通りの仕事をしていたのだが、外のテントの担当の人が一人途中で帰ってしまったため、ピンチヒッターで表舞台に初登場だ!

最近は、いつものお店の中にいても、自分の中でゲームをしていた。それは、自分からお客さんに話しかける、というゲーム。もちろん、フランス語(笑)お客さんにお買い得情報を伝えるための決まり文句があるのだが、それを間違えずに言い切る自信がなく、今までは話しかけられるまでは微笑むだけの壁の花状態だった(笑)でも、説明を私のスピードで聞いてくれる相手を探すため、おひとり様、優しそうな女性、常連ではない人にターゲットを絞り(苦笑)入ってくるお客さんたちを物色(?)していた。
勇気出して話しかけてみると、意外に理解してもらえるし、「ありがとう」と言ってもらえたりもする。また、それ以外の会話に発展したりと、うれしい状況になってきた。たまにお客さんが探しているものの名前がわからなかったりするのは困りものだけどね。

そんなゲームをしてきて、今日はもっと多くの人が通りかかる、路上でのセールだ。新しいチャレンジだね。
本当にありがたかったのが、隣で楽しくお客さんと会話をしてくれている我がパートナーのボランティア、Uさん。

彼女はとっても元気で肝っ玉母さんタイプの71歳(!すごいでしょう、私も71歳になっても当たり前のように社会貢献ができる人でいたいものだ)の女性。今日、彼女と店番しながらゆっくりお話ができたので、おかげで色々なことがわかってきた。
まず一つ目。彼女は、推理小説、特にアガサクリスティが大好きなんだそう。同じ本を何度も読むほど好きだそうで、実は私もアガサクリスティの大ファンなので、うれしくなってしまった。まだフランス語で読んだことはないけれどね。
そして、彼女はお店の開店週3回に対し、週に一回だけボランティアに来ているのだが、それ以外の日は家で静かにクロスワードパズルやスクラブルゲームをしているのが好きだそう。彼女は本当は英語ができるのだが、私のためにフランス語を話してくれている。でも、今回初めて私がお客さんに英語で話しているのを聞き、
「なあんだ、あなた、英語なら上手に話せるのね。」と言ってくれたので、
「そうなんだけど、私は英語で話したくないの。フランス語を勉強したいから。」と再度念を押すと、よし分かったというようにまたフランス語に戻ってくれた。ありがとう!

そして、とっても肝心なことをその日知ることができた。実は、私がボランティをしているSociéte de St. Vincent de Paulは、フランスやカナダではよく知られたチャリティ団体で、恵まれない人の食料バンク活動が主になっている。その資金を作るために、チャリティショップを運営している。私は、名前がセイントとついているから、てっきり教会の名前なのだろうと思っていて、教会に属するマダムたちがボランティアしているのだと思い込んでいた、が実際は教会とは関係がない。元々カソリック教会(そして英国国教会)の牧師だったバンサン・ポールという人が、恵まれない人のために資金を集める活動を始めたのが起源になっている。でも、現在では教会主導ということではない。だから、救済する対象も、キリスト教信者限定とかそういうくくりはないそうだ。今回、Uさんとの世間話の中で、こういう起源や、今の活動について知ることができた。こんなことをフランス語で聞けるようになったなんて、ちょっとうれしい。その日は団体のダイレクターの女性も顔を出してくれたので、初めて、直接会って挨拶することができた。

あと、もう一つうれしかったのが、その店番の後に、メトロ駅を出たところで、ラテン系の女性に話しかけられて、彼女のフランス語の意味を理解し、質問に答えることができたこと。
内容はたわいもないが、こんな感じだった。
ラテン系夫人「ねえ、なんかベトナム人や中国人がたっくさん歩いて行ったんだけど、コンサートでもあるの?」
PEQ「いえ、コンサートじゃないんです。今日はアジアの食べ物のイベントなのよ。」
ラテン系夫人「へえ、で、場所はどこなの?」
PEQ「この近くだけど、私たちもよくは知らないの。でも歩いて10分くらいですって。」
ラテン婦人「へえ、私は荷物がほら、こんなにあるから行けないけど、親切にどうもありがとう」
PEQ「どういたしまして!」
これが、私にとっては本当にうれしい経験だった。やっぱり、ボランティアで色々な人のフランス語を聞いているのは役に立っているなと実感した。

まだまだすらすら話せないけれど、これからもゆっくりフランス語を身に着け、もっと多くの人と会話を楽しめるようになるぞ!

 

ABOUT ME
ちえ子
カナダ在住。モントリオールで日本語教師とゲーム業界での仕事の二足のわらじで活動中。高校生、大学生との親子留学→PEQ(ケベック経験プログラム)で2019年に永住権取得。趣味はコメディ映画鑑賞、日本のお笑い鑑賞。時間があると動画編集と日本語の音声教材づくりを楽しんでいる。
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