先日、ケベック州の移民法改正法案(Bill9)が提出されて、オタワの連邦政府から「永住権取得後の居住を制限するのは憲法違反」というコメントをもらったり、ケベック州のメディアでも大々的に取り上げられているのだが…
今度は、まだ法案が承認される前だというのに、韓国の看護士(女性)の代理人である移民弁護士が、州政府を差し止め請求したという記事が出た。
まだ実効のない法案に対しての訴えというのでなぜって思ったけど、確かにこの法案が通ってしまってからでは遅すぎると考えたに違いないので、タイミングとしては今が正しいんだろうね。
前回の記事でも書いたが、私のスタンスとしては、この法案が正しいのかどうかということについての議論は、他の方々に委ねる。(友達レベルではまあ、いろいろ話し合ってはいるけどね)移民に関するルールやその変更の今までの経緯を見ていたら、カナダに限らず急に大きな変化が起きることはしょっちゅうあることだし、開いていた扉が閉まる話の方が多い。私が一番関心があるのは、こういう一連の動きから何が読み取れて、だから実際に自分がどう動けばいいのかってことだ。
そんな時に読んで興味深いのは、こういう記事についてくるコメント欄だ。色んな立場の人が書き込んでくるが、CBCカナダサイトのコメント欄は、実名表記が義務付けられているので、冷やかしのコメントは書けない。まあだから本当の本音が出てくるかどうか?という面もあるけど、少なくてもヘイトスピーチを読まされるリスクはないから、いいかな?
そんなわけで、コメントを私が要約して翻訳したものを一部ご紹介しよう。
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2.ほらごらん、だから州政府に移民を決める権限を与えたりするのが問題なんだよ。永住権取得後、新しい移民がケベックに残る理由なんてないんだからさ。
4. 18,000の申請者たちのほとんどはスキルジョブで働いているんだよ。CAQの反移民キャンペーンは、ケベックの地方にいる反移民層を満足させるためのものなんだ。「トランプの壁」と同じさ。ばかばかしくてもなんでも、選挙で勝つためには価値あるスキルクラスの移民たちを放り棄てるんだよ。
5.なぜ移民するのに移民弁護士を使う必要があるんだろう?カナダ政府のウェブサイトにだって必要ないって書いてあるじゃないか?弁護士が吠え立てるのは自分たちの報酬が受け取れなくなりそうになった時だけだよ。
6.この18,000の申請のレビューには、誰がこの国にいるべきで、誰が違法なのか確かめる目的はなかったのかな?どちらにしても、カナダ全土で、もっとしっかりとした審査をこれからしていく必要があるよね。
7.国によっては宗教的な考えの違いだけで殺されるところだってあるんだから。
8.権利が発生するのは永住権取得ができてから。完全な権利としてはカナダ市民権が取れてからだよ。その前じゃない。私のメンターが言ってたけど、自分が住む国の慣習には従わなきゃね。もちろんそれを変えていくことは可能だけど、カナダの議会システムを通すべきだ。
9.ファイルが申請受理されたら、特権ではないが、権利は発生するんだよ。
10.多くの人がケベック州政府からの招待を待っていた。州政府に裏切られた気分だよ。 ケベックの国際的なイメージもガタ落ちだね。
11.Bye Bye
さあ、皆さんは、地元のカナダ人そして移民たちの様々な意見を読んで何を感じるだろう?
私は、移民の問題を移民の側から発言して政府と対話するためのシステムが足りないのかなと感じる。それで、そういうのなしにいきなり弁護士立てて戦いが始まるから、現実に移民したいと思っている人たちの立場が悪くなっている、そんな気がするな。いつか(ってか、なるはやでw)永住できたら、もっと穏やかにお互いの利益になるような対話のできるスペースを作ってみたいなあ…