今回の「しばフラ」は、すべての親の関心事、子供の教育について。どこにいても社会的、経済的その他様々な制約がある中で、親は自分たちにできる限りのベストの教育を子供に与えようと走り回る。しばさんの場合ももちろん同じ。フランス語と英語のはざまで揺れるモントリオールで、しばさんはどんな選択をしてきたのだろうか?
*********************************************
(寄稿)Vol.7 しばさんのフラ語で職訓&子連れでモントリオール
(パート1)
今日はずっと書きたいと思っていた、娘の学校選びについてです。
そもそもケベックに来たのも、子供の教育を考えての事でした。マレーシアで生まれ育った娘は英語が母国語。小学校もずっと英語だったので、将来は英語圏の大学に行かせようと考えていました。マレーシアを去った後も、日本でバカ高いインターの学費を払い、大学になっても留学生料金を払うくらいなら、いっそのこと移民になってローカルの学費で大学に行かせたい、という思いで移住先を探した結果モントリール、になったわけです。
で、ケベックに着いたのが一昨年のお盆過ぎ。学校の新学年が始まる2週間前でした。実際に学校を見てから決めようと思っていたので、着いた翌日に教育委員会に娘の登録をして学校探しを始めました。私は個人的にIBスクールが好きだったので、公立のIBスクールの小学校を探したのですが、管轄内には二校しかなく、一校は遠すぎたので、残りの一校に見学に行ってみて良さそうだったので、そこでアッサリ決めることができました。
ちなみにケベックは学年のカットオフが9月30日。10月生まれの娘は数週間の差で中学に入れない訳です。6年生で編入だとまた翌年に学校を変わる羽目になるので面倒ですが、まあ仕方ないと。娘の学校が始まり、その二週間後には私の職業訓練も始まったため、とりあえずはお互いの学校に慣れ、生活を落ち着けることに集中して、中学の事はまたその時が近づいたら考えよう、と思っていました。
が、が!10月に入って娘の学校でイベントがあり、そこで他のママたちと初めて会う機会があったのですが、そこでの会話は「中学どこにする/した?」ばかり。慌てて話を聞くと、中学の願書受付や入試が9月から始まっていると!ケベックは中高が一貫で5年あるのですが、公立の中学校でも入試があるところが多く、人気の学校はすでに9月に入試を終えていたり、大半の学校も10月半ばに入試を行うと。学校に連絡をしても、「願書受付はもう締め切りました」。まさか、新学年が始まってすぐに、1年後の入試をするとは夢にも思っていなくて、中学の選択のチャンスをことごとく逃す羽目に。
たまたま娘の同級生の何人かは入試のない中学に行くというので、仲の良い子達と中学を一緒に始めるのもいいか、と自分に言い聞かせたのですが、そこに行く子のママ達も「あの学校?うーん、まあいいんだけどね・・・・・」と微妙な反応だったので、私としても一抹の不安はあったものの、他に行けるところもなし。もうすぐ2学期が終わりますが、やはり公立のマンモス校、中1が参加できるクラブ活動なし、フランス語の授業も小学校の時より頻度が減りレベルも低下、など同じ公立でも人気校の入試を逃したことがつくづく悔やまれる状況です。
という訳で、昨年の10月は次の中2からの編入を目指したのですが、中1で入って来た子たちが1年で早々抜ける訳もなく、編入を受け入れる学校の数が少ない、空きも少ない、等のプチ難関が。でもまあ無事に編入が決まりました。その学校に決めるまでに至った状況、将来の目論見等々、それこそ散々悩み考え抜いたのですが、次回で(長々)説明しますね。
しばさん
********************************************
カナダ情報&モントリオール情報、フランス語情報など、週に一回程度、プラス他の方の経験談など折々投稿して、PEQの生の声を伝えていきたく思っています。ただし、状況は常に変わっていきますので、PEQで行こう!と思われた場合は、必ず最新情報を一つ一つ確認して進めていかれることを強くお勧めします。
執筆者達のやる気を支えるクリックでの応援大歓迎いたします。
コメント、または、直接メールにて感想などいただくと、さらに励みになります(笑)
直接のお問い合わせは右上メニューからどうぞ。
********************************************