ケベック経験プログラム（PEQ)での移住　-　条件変更のまとめ：2020年保存版：

お久しぶりな感じになってしまったが、2020年7月22日発表の ケベック経験クラス（PEQ）の条件変更についての概要をまとめてみた。
（さっと要約したものなので、私の認識が違うところを発見された場合、こっそりｗお知らせくださると助かります。）
（＊注：2020年7月22日〜2020年12月31日は移行期間とされている。例えば、2020年12月31日以前に卒業ディプロマを取得している場合は、就業経験を求められないPEQ学生コースの旧条件の方で申請できるとされている。但し、旧条件適応の場合でも、ケベックバリューのテストまたは講習は移行期間中でもすでに実施されている。）

一方で、新条件になると、卒業生のコース、ワーカーコースどちらでも配偶者がいる場合には、配偶者にも一定以上のフランス語のレベルを要求されるので要注意だ。詳しくはケベック移民省のサイトで確認しよう。

ケベック卒業生コース

1．ケベックの教育機関で学士、修士、博士号、技術カレッジ修了ディプロマを取得した場合

-　上記の教育機関を卒業し、フランス語のレベルがレベル7以上（中上級/Advanced Intermediate)
-　12ヶ月のフルタイム就業。上記のコースを卒業することで得られる36ヶ月のPGWP（卒業者労働許可証）の期間中に条件を満たせばよい。
-　就業経験は専攻に関連がなくても構わないが、NOC（国定職業分類）のレベル０、AまたはBに区分される職種であることが必要。 また申請時にNOCの０、A、Bのレベルの職についていること。
-　就業期間には教育プログラム卒業に必須の研修期間（正規の労働許可を得たもの）がある場合、最高3ヶ月まで計上することができる。

２．ケベックの教育機関で1800時間以上の職業訓練プログラムを卒業した場合

-　上記の教育機関を卒業し、フランス語のレベルがレベル7以上（中上級/Advanced Intermediate)
-　18ヶ月のフルタイム就業。上記のコースを卒業することで得られる36ヶ月のPGWP（卒業者労働許可証）の期間中に条件を満たせばよい。
-　就業はNOC（国定職業分類）のレベル０、A、B、Cに区分される職種。A、B、０の場合、専攻に関連がなくても構わないが、Cの場合は修了した専攻に関連していなくてはならない。申請時に上記レベルの職についていること。
-　就業期間には教育プログラム卒業に必須の研修期間（正規の労働許可を得たもの）がある場合、最高3ヶ月まで計上することができる。
-　通常、職業訓練プログラム修了によってつける職種はNOCレベルBである。場合により、BまたはCの複数の職種につながることもある。

3．ケベックの教育機関で1800時間以下の職業訓練プログラムを卒業した場合

-　ケベック卒業生コースでの申請はできない。
-　短期外国人ワーカープログラムまたは国際モビリティプログラムによりケベックの雇用主の元で働く事ができる。24ヶ月の就労経験を経て、PEQワーカーコースで申請が可能。

 

ケベックワーカーコース

今回の条件修正の発効日以前に有効な労働許可を保持している場合、移行期間として変更前のPEQワーカーコースの条件が適用される。旧条件は以下の通り。
−　申請日までの24ヶ月中、12ヶ月間の就業経験が必要。
−　申請時にNOCの０、A、B、C、Dいずれかのレベルの職についていること。
−　フランス語のレベルがレベル7以上（中上級/Advanced Intermediate)

1．現在ワーキングホリデーでケベックにいる場合

今回の条件修正の発効日以前に有効な労働許可を保持している場合、移行期間として変更前のPEQワーカーコースの条件が適用される。旧条件は以下の通り。
−　申請日までの24ヶ月中、12ヶ月間の就業経験が必要。
−　申請時にNOCの０、A、B、C、Dいずれかのレベルの職についていること。
−　フランス語のレベルがレベル7以上（中上級/Advanced Intermediate)
もし、ワーキングホリデーの期間中に上記の就業経験を満たしていない場合は、短期外国人ワーカープログラムまたは国際モビリティプログラムによりケベックの雇用主の元で働くことで、12ヶ月の就業条件を満たすことが可能。

2．現在労働許可証の延長申請中（implied status ／ビザ承認までの暫定資格保持状態）の場合

−　労働許可証は期限が切れる前に速やかに更新手続きを行うこと。本人の責任でビザが常に有効
−　移行期間中、新条件が発効する前に有効な労働許可証を保持していた場合、旧条件のPEQワーカーコースとして申請できる。implied status ／ビザ承認までの暫定資格保持状態でも就労は可能なため、その期間を有効に利用して就労経験を確保することができる。

3.　現在カナダ国外にいてケベックで働く予定で労働許可を待っている方へ

-　今後ケベックで就労した際に、申請前の36ヶ月中24ヶ月の就労経験を得ればPEQワーカーコースで申請できる。就業経験はNOCのレベル０、A、Bであること。また申請時にこのレベルで就業しており、フランス語のレベルがレベル7以上（中上級/Advanced Intermediate)。

4.　保持している労働許可証が24ヶ月以下の場合

労働許可証の期限が切れる前に、更新可能な場合は更新の手続きをする、あるいは短期外国人ワーカープログラムで新たな労働許可証を申請することもできる。
ケベックで申請前の36ヶ月中24ヶ月の就労経験を得た際にPEQワーカーコースで申請できる。

またはPEQではなくArrimaで移民することも可能。雇用主に保証された仕事のオファーを受けている場合は、一般スキルワーカープログラムの方で申請した場合に招待を受けられる可能性が高くなる。

５．ケベックで働いていて職業経験がPEQの資格を満たしているか知りたい方へ

-　就業経験はNOC（国定職業分類）のレベル０、AまたはBに区分される職種であることが必要。 また申請時にNOCの０、A、Bのレベルのフルタイムの職についていること。

NOCについての情報はこちら。
NOC website

上記の情報はケベック移民省のサイトのページの記事を要約したものだが、いつもの通り、正確な情報については常に元の記事、またはそれ以降の更新情報を確認することをお勧めだ。