写真は本日見に行ったモントリオールジャズフェスティバルのひとこま。ジャズはずっと大好きで、こんなイベントがあったら一日中そこにいたい気分なのだが、宿題やら、家族のサポートやらで、あっという間に午前中は終わってしまった。午後になってやっとふらっと出かけて、たまたま腰を下ろした場所の目の前で数分後に、愉快で経験豊富そうなお兄さんたちのデキシーランドジャズが始まった。上手かったよー♪
モントリオールは、夏真っ盛り。冬のリベンジをするかのように、夏の間はあちこちでイベントや、フェスティバルが開かれ、すべてをカバーする事は無理なくらい。そして、多くの人が、思いっきり肌を出して表に出て、夏を目いっぱい楽しんでいる。
ダブルスクールで、平日はへとへとになっていても、週末になれば私も負けずに外に飛び出す。なんだかいてもたってもいられないような気持ちに駆り立てられる。この素敵な夏が、ずっと続くわけでもない。今楽しまなくて、いつ楽しむの?!って気がする。今は、たまたま家族の半分がここにいない、ということも結構大きいのかもしれない。特に、結婚経験のある方ならおそらく理解してもらえるのではと思うんだけど、今連れがいないために、逆に今のクラスメートとかとも気兼ねなく付き合える。やっぱり夫が近くにいたら、若い男の子達と毎週どこかに出かけるなんて、絶対できないだろうし、食事の支度をしてから出なきゃ、なんてことも今は一切考えてない。一緒にいる下の娘は、どちらかというとママのいない自宅でゆっくりひとりでしたい、というタイプで、自分の友達と出かける約束がある日以外は、自分で家で楽しく過ごすし、料理はしたがらないけど、置いてあるものを温める程度の食事でも文句を言わない。ほんとに手のかからないありがたい娘だ。
というわけで、不良ママの気ままな外出は続く。(笑)
でも、結婚してからの人生で、ここまで自由にできる時期って、ほんとになかった気がする。なぜ、人は結婚するととたんに不自由になるんだろうか?そして、夫もこの不自由さを感じているのかな?結婚がこんなに長期プロジェクトになったんだから、もっと自由度の高い結びつきにしていくことはできないものかなあ?(これ、今の私の一番の課題かもしれないな、ははは。)
先日、クラスメートのSが、自分は引っ越したいのに彼女が嫌がって困っている、と相談してきた。彼と彼女は、国籍も宗教も違う同士、付き合って半年位だ。
「将来は子供たちだけは僕の方の宗教に改宗してもらわないといけないんだけど、彼女は嫌なんだって。でも、僕の宗教では父親の宗教を受け継ぐのが当たり前だから、もしそれができないと一緒になるのは無理かも。」だそうだ。
S 「実際のところ、国際結婚ってどう?」
PEQ 「うーん、夫も私も何度か同じ質問をされてるんだけど、いつもよく考えた方がいいし、お勧めしないよっていってるの。少なくてもどちらかが、自分の国を離れたり、犠牲を伴いがちだから、それを上回る愛情が続かないと、破綻しやすいからね。」
S 「やっぱりそうだよね…」
そこで昼休みが終わってしまったので、話も途切れてしまったが、なんだか中途半端になったような、言い残した感がある。で、ふとあることに思い至った。そうしたら、どうしてもそのことをSに伝えなければ、と思った。
そしたら、たまたま、Sが今日は用事がないから、と私と他の男の子達を自分の車でダウンタウンまで送ってくれるという。車に乗った途端、私は堰を切ったように話し始めた。
「さっきの話なんだけど、ちょっと今他の人も乗っちゃっているけど、今日話したくって…私もう一度考えてみたのね。国際結婚はたしかに大変だし、苦労もするんだけど、例えば、私がもう一度結婚することになったとしたら、どうするかなって考えると、私やっぱり国際結婚を選ぶと思うの。私にとっては、自分と違った文化、習慣の中に入ることが好きだし、ほんとに面白くて、もし結婚相手が日本人だったらものすごい退屈するかもしれない。だから、わたしやっぱり国際結婚派だわ!]
もう少し突っ込んで考えると、日本人が嫌だ、なんじゃなくて、海外経験が豊富で、自分の知らない世界をいっぱい知っている人なら、もちろん日本人もwelcomeなんだよね、多分。でも、日本人だったら、限りなく日本人離れしている人がいいかもしれない。(笑)
5人乗りの車の中は一気に盛り上がり、男の子達はみんなそれぞれ自分の結婚観や、付き合う相手に関して熱い討論会になった。
PEQ 「国際でも、国内でも、結婚を続けるって大変なことだよ。今は自分の中の伝統的な部分と、開けて突き抜けてしまった部分がいつも戦ってる。同じパートナーをずっと愛し続けることってとっても大変なことだよ。だって、生物学的には生物は相手に3年で飽きるらしいのに、なんとかかんとか、何十年も同じ相手と添い遂げるって、ほんとに大変なことなのよ。]
D 「でも、もしお互いに気持ちがなくなったなら、それははっきりさせて別れた方がいいんじゃないの?」
PEQ 「いや、キミはいつもまっすぐだからそう思うだろうけど、一緒にいるうちに家族の情みたいなものも湧いてきて、そう簡単には行かないのよ。やっぱり、長年連れ添った相手には幸せでいて欲しいし、傷つけたくはないと思うでしょう。」
R (注:彼は故郷に奥さんと子供を残してきている、が基本自由人で、私には自分の男版に見える…笑) 「僕の中には、とても伝統的な部分と、すごいモダンな部分があって、そのバランスが難しいんだ。家族を守る事は伝統的に大事なことだけど、自由に生きたい気持ちもすごくあるんだよね。」
Rくん、よくわかるよ、その気持ち、さすが所帯持ち!
20分ほどの移動で、人生について男の子達と語り合うことになるなんてね。男の子達のうち2人はまだステディな彼女がいないらしい。ぜひ素敵な恋をして、伝統と革新の間で悩み苦しむことなく、新しく心地よい、素敵なパートナーシップを築き上げてほしいな。そして、自分もそういう関係をパートナーと築きたい!私の人生も、まだまだよくなっていけるんだから。