写真は、セントキャサリン通りのクリスマスパレード?らしきもの。たまたまダウンタウンに出てきて、ちょうど最後のところに間に合ったらしい。それにしてもクリスマスが来るの、早いよね、モントリオール(笑)
(注:こちらは記録のため2017年の状況をそのまま残していますが、モントリオールの就職事情に関するお問い合わせがよく来るため、2019年5月にも記事を書いています。そちらもあわせてどうぞ)
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TEFAQでB2が取れるまではフランス語に専念してほしい、という主人のリクエストがあったので、一旦就職活動は停止していたが、なかなか思ったようにフランス語が進まず、結局2回目のTEFAQ受験ではリスニングのみ合格だった。文法が弱い私は、スピーキングで減点をたくさん取られてしまうのかもしれない。しかし、次の段階でCSQ、永住権と進めていく時に、カナダで就職した経験がゼロなんてことになったら不利かもしれない。特に、私の場合は年齢も高めなので、年金や失業保険的な恩恵狙いのお荷物な移民と判断されてしまう可能性も否定できない。そんな心配もあったので、思い切って就職活動を再開した。フランス語ができないとなかなかいい仕事が見つかりにくいのだが、さあどうしようか、と思った。いくつかの方法を考えたし、自分の経験を生かせる道がないか、ということもよーく考えてみた。
そんな時に、一つ新しい情報を聞いた。実は卒業生ワークパーミット、PGWP保持者の配偶者のワークパーミットを更新するには、PGWP本人はNOCと言われる職種区分システムのカテゴリーでA、B、0(スキルワーカー職)の仕事についていること、という条件がCICのサイトに明記されているのだが、実際には国境で更新した場合でも、オンラインの場合でも、AB0でない場合や、時にはワークパーミットを持っているがまだ求職中の場合でも、配偶者のワークパーミットを更新してもらえたケースが多々あることがわかった。就活当初、配偶者である主人が仕事を続けていくためには、私の仕事がスキルワーカー職でないといけない(はず)、という縛りのために、私の職探しは余計に難航していたのだ。もちろん、ウェブサイトの情報と違うということは、試してみて却下される可能性も否定できないが、最初の就職でAB0カテゴリーの職種に就く、というのは本当に敷居が高い。でも、AB0を意識しないで就活できるのなら、可能性は広がる。
ということで、私は、リスクにはなるけど、職種はともかくフルタイムで就職できることを優先する戦略に変更した。過去に経験がある翻訳のスキル、また職業訓練校で学んだPCスキルも活かすことができ、モントリオールにいるという今、ここでしかできない経験もしたい、という気持ちもあったので、最終的にはゲーム業界を選んだ。詳しいことはここには書けなくて残念なのだが、英語と日本語を生かしてゲーム業界を肌で経験できる仕事に決めた。ちなみになぜゲームかというと、ケベック州は、ゲーム産業の誘致に積極的で、モントリオールを北米のゲームハブにしようとしているらしく、UBIソフト始め、面白いゲーム会社が北米の拠点をモントリオールに置いている。そんなわけで、ゲーム開発者やデザイナーなども多くここに集まっている。今まで特にゲーマーだったわけでもないし、またまたゼロからのスタートにはなるが、こういうこれから伸びていく産業に詳しくなっておくことはきっとプラスになるはずだ。
そんなわけで新しい職場に入り、3人の新入り仲間と一緒に研修をスタートした。うち二人は地元のゲーマーの男性で、私ともう一人の女性はそこまでゲームに詳しくなかった。ラッキーなことに、ゲーマーの男性のうちの一人がとっても親切な人で、トレーナーよりも親身になって、ゲームのことを一から教えてくれた。仲間っていうのはありがたいね。両腕にがっつりタトゥーが入ったお兄ちゃんだが、いかつい見かけのわりにリーダー的で優しく、ここ一週間、色々お世話になっている。彼は、
「子供の時からゲームをしているから、ゲームの用語とかPCの操作とかは全然問題ないし、よくわかるんだ。将来はウェブ開発の仕事をしたいと思っているけど、今は勉強しながら夜のシフトでここで生活費を稼ぐつもりだよ。」と言っていた。
トレーナーはフランス系カナダ人の男性だが、英語も結構なスピードでガンガン口頭で説明、マニュアルなどはない。職業訓練を英語で受けてきたので、英語は問題ないと思っていたが、やはりこういうITに近い業種の企業は、スピード感が全然違う。やはり、教育の場と、お金をもらって仕事をする場ではレベル感がまるで違う。なので、最初は本当に頭がクラクラしていたが、3日目くらいから少しペースにも慣れてきた。一週目はゲームに慣れるところからのスタートだったが、いよいよ来週からは実際の仕事に近い研修が始まるらしい。毎週毎週、がんばって、楽しんでこの世界で生きのびよう、と思っている。
(注:コメントに続きあり)
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カナダ情報&モントリオール情報、フランス語情報など、週に一回程度、プラス他の方の経験談など折々投稿して、PEQの生の声を伝えていきたく思っています。ただし、状況は常に変わっていきますので、PEQで行こう!と思われた場合は、必ず最新情報を一つ一つ確認して進めていかれることを強くお勧めします。
[…] 前回、「何とか就職できました」という記事を書いたとき、まさかこんなに早く続編を書ける日が来るとは思ってもみなかった。 […]
本日、個人的にいただいたメッセージを読んで、ひょっとして他にブログを読んだ方も同じ不安を感じているかもと思ったので、こちらにてお返事をシェアさせていただきます。メッセージいただいたMさん、ありがとうございました。(私の返事部分は「」付けてます。)
PEQMONTREAL様
こんにちは。
前にも一度メッセージを残させていただいたMです。
就職おめでとうございます!
ゲーム業界すごいですね。
日本の場合だとそういう業界は、若いもしくは経験者でスキルがないと難しいと思いますが、
そちらではそういう事はあまり関係ないのでしょうか。
来年40になります。就職活動する時期は2年以上先。年齢的に大丈夫かな?と少し不安に思ってもいます。
「ありがとうございます。ゲーム業界でも、エントリーレベルの仕事です。自慢できるようなことではありませんが、
自分としてはまず、このフランス語の強い地域で、フルタイムの仕事につけただけでもお祝いしたい気分です(笑)
ちなみに、この仕事の面接はすべてオンラインで、最初に会社を訪ねたのは既にトレーニングの初日でした。テストもスカイプの前でしたがオンラインで受けました。履歴書には年齢がばれることは一切書いてませんでしたが(かなり意図的に隠してました…笑 日本での学校卒業年度も削りました)、第一選考に通った時点で、生年月日を含む多少の個人情報を会社に渡す必要があり、そこで年齢は露呈しましたが、基本は仕事ができそうな人なら、まずは試してみる、というのがカナダのスタンスであり、結果的には、年齢は日本ほど気にする必要はないと思いました。42歳ならまだまだ心配いらないと思います。ただし、仕事ができないと即クビ、というのはよく聞きます。大事なのは入ってからのパフォーマンスだと思います。」
ところで、PEQMONTREALさんはPEQで申請予定ですよね?
2年学校に行って、フランス語B2を取得できれば、100%永住権につながると思っていたのですが、違うのでしょうか?
ご主人のワークパーミットの件と何か関わりがあるのでしょうか。
最初、ケベック州以外での永 住権獲得を検討していましたが、就職等、結構大変そうだなと思い、ケベック州に決めたと言うのもあるので、CSQ、永住権申請にカナダでの就業経験が何か関係あるのかな?って思いました。
一応って事ですかね?
「おっしゃる通りで、ケベック州が認定するコースの卒業と、TEFAQのB2が揃えば、普通は申請して約1カ月ほどでCSQが発行されるはずです。が、私の場合は、上の娘の年齢が申請に含める年齢を超えるギリギリの線でしたので、TEFAQを待たずに、俗に言われるB2証書という、公式テストではないPEQ専用のフランス語コースの終了証でCSQ申請しています。(TEFAQも引き続き2カ月おきに受験するつもりですが)この証書オンリーで公式テスト結果なしの場合は、かなり高い確率でケベック政府にインタビューに呼ばれ、フランス語が未達と判断されると申請を却下されます。しかし、インタビューの合否判断基準はグレーゾーンなので、フランス語以外に不利な条件をできる限りなくしてインタビューに臨んだ方がいいと考え、インタビューの前に就職する戦略に出たわけです。誰がそうした方がいいといったわけでもありません、自分の判断です。
主人は、PGWP保持者の配偶者として、私が学生ビザの時のオープンワークパーミットから、更新という形でオープンワークパーミットを取得できるはずなのですが、記事に書いたように、CICのサイトにはPGWP保持者がNOCでAB0のスキルワーカー職に就いている必要があると書かれています。しかし、現実とは少し違うようなので、今回の仕事はAB0の仕事ではありませんがとにかく仕事に就くことにしました。私としては、さてケベック州の面接というときに、フランス語で堂々と”今フルタイムで仕事しています”とアピールできることが大事と考えたからです。ですから、マネしない方が安全かも知れません(笑)一番堅いのは、やはりAB0の仕事に就くことだと思います。」
慣れない仕事、大変だと思いますが、頑張ってくださいね。
「ありがとうございます。正直、フルタイムという就職形態自体が不慣れなので、結構大変だなと思います。マレーシアではフリーランスで仕事をしていたので、かなり時間の自由がありました。でも、この年齢から正社員の仕事に就くこと自体、日本だったらウルトラC級な経験なので、今はこの経験を思い切り楽しみたいなと思っています(笑)」