PEQ Montreal
モントリオールで親子留学・海外就職・永住全部目指すブログ
ひとりごと的つぶやき

ワンパンマンは、なぜ強いのか?

今回のテーマは、書こうかどうしようか迷った…こういうテーマだと私のオタッキー加減が知れてしまうからねw。

でも、やっぱりいいものは紹介したいので、書く!!!

ワンパンマンって知ってる?

最近私がはまっている世界、それはワンパンマンだ。
母親業をやったことのある人だと「え、ンパンマンの書き間違いじゃないの?」って思ってしまうだろうが、アンパンマンをもじったヒーローで、ワンパンマンっていうのがいるのね。そのアニメが世界的にヒットしているらしい。えー、アニメなんて全然興味ないし…って思ったそこのあなた、このアニメは他のヒーローものとは一線を画していること、そして、アニメに縁のなかった人にとっても、十分楽しめるだけの深みのある世界だってことを知っておいてほしい。

趣味でヒーローをしていたが、強すぎのワンパンマン

主人公のサイタマは、就活中の、22歳の若者だったが、ある子どもを怪人から助けたことで、自分が子どもの頃、ヒーローになりたかったことを思い出し、ある日突然、趣味としてヒーローを目指した。3年後にものすごい強くなってしまいすぎて、誰と戦っても敵に一発パンチしたらみんな倒れてしまうまでになった。

ただ、圧倒的に強いため、歯ごたえのある敵など出てこない。だから、正義のために熱くなることもない、脱力感満載の設定だ。普通の少年マンガの主人公の様に、ダメダメだったところからいろいろ経験を積んで強くなるとか、ものすごい強敵が現われて苦労する、なんて感動の元になる背景が皆無だ。それの何が面白いのって思うかもしれない。

でも、この話の面白さって、あらゆるヒーローマンガに人々が持っている期待を裏切り続けるところなんだよね。それと、このヒーローが、熱くなれないところがなんかおかしくてね。

ヒーロー協会

サイタマの住む世界は、結構怪人があふれている。だから、怪人を退治するためのヒーローも組織化されていて、プロとしてヒーロー登録しており、ランク付けもされている。つまり、ヒーローは職業ってこと。

そんな中、様々な個性的なヒーローがいるのだが、サイタマは逆に強すぎてヒーロー協会という組織が行っているテストで、本来の能力が測定不能だった。実は最強のヒーローなのに…さらに筆記テストの成績が良くなかったため、最低のCランク判定からのスタート。この設定も、ものすごく興味深いんだけど…。

力がありすぎる悲劇

だって、想像してみて。現実に、あるとてつもない能力を秘めた人がいたとして、常識の範囲で作れるモノサシに当てはまる力じゃなかったら、誰もその人の本来の力を本当に理解することはできない。能力を認められている人って、一般的に受け入れてもらえやすいレベルで収まっている力を、上手にプレゼンできているってことなんだよね。見せ方に力を入れているともいえる。

例えば映画『アマデウス』に出てくる、モーツァルトとサリエリがいい例。(見た人が何人いるかだけどねw)モーツァルトは、彼の時代には、その真価を理解できている人の方が少なかったんだよね。

サリエリは宮廷作曲家で名実ともに当時ナンバー1の音楽家。だけど、実は彼には、神がかり的な、天賦の才能はなかった。でも、モーツァルトの音楽の真価を理解するだけの能力を持っていたという、両人にとっての悲劇。その話を、ワンパンマンを見て思い出したw。

っていっても、このアニメはそんな小難しい話じゃなく、ただ脱力系のギャグマンガからスタートしている風なんだけど、結構このサイタマ(ワンパンマン)や、その周りにいる個性的なキャラクターたちがとっても魅力的で、回を進むほど面白くなり、わたしは完全にはまっている。

ワンパンマンが強いのはなぜなのか

…で、結局私はこれまで放映されたとこまでは全部見たんだけど、そうしたらとっても気になることが出てきた…それは「ワンパンマンは何で強くなったのか?」っていう疑問。ワンパンマンの実力を本当に理解して、彼に弟子入りしているジェノスというイケメンサイボーグのヒーローがいるんだけど(ちなみにジェノス自身はテストで力を認められてトップクラスであるSランク、ワンパンマンよりもランクが上)、ジェノスが弟子入りした理由も、ワンパンマンから強くなれた秘密を聞き出すためなんだよね。

(ジェノス。出典:https://tonarinoyj.jp/episode/13932016480028985379

でも、かなり早い回で、ワンパンマン自身が、「腕立て100回、腹筋100回、上体起こし100回、ランニング10キロを3年間毎日やり、更に精神を鍛えるためにエアコンは使わない」ことで、強さを手に入れたってジェノスに教えるんだけど。

これ、私には無理な課題でも、ちょっと運動できる人ならやれるレベルの鍛錬だよね?これで最強になれるっていう秘訣にはなりえない、普通レベルの努力だよね?だからネタとして面白いんだけど。

謎が解けるまで眠れない

ここまで来て、(このアニメ、本当に最後まで見たらこの謎解けるのか?)っていうのが本当に疑問になってきた。

例えば、ONE PIECEだったら、きっと最後まで読んだらONE PIECEっていったい何なのかって謎は絶対明かしてくれると思う。ナルトだってきっと誕生の秘密がどこかで明かされるんだよね?

でも、ワンパンマンって、すごいふざけた部分があるから、もしかしてこの謎については作者たち(原作者とリメイク版の作画担当のセンセ)も考えてないんじゃ、という疑問が残ってた。あまり深い世界観の設定とかしないまま、ノリでスタートされてたマンガだったらどうしよう?最後まで見て、謎が解けなかったら、私半永久的に後悔するタイプなんでw。

私にとっては、フランスの芸術映画だって、ウェブで公開される無料で読めるコミックだって、アニメだって、創作物としては同等で、面白いか、深いか、心が動くかが判断基準のすべてなわけで。でも、そういう創作物を読んだり、見たり、最後まで終わらせるためには、何かその世界観に共感できたり、ものすごくよく考えられたものだと納得しなかったら、費やした時間を後悔してしまう。後悔したくないんだよね、絶対に。

そうなりたくないので、ここ数日、「ワンパンマンがなぜ強いのか」問題について、作者であるONE氏が、しっかり構想しているのかどうかを調べまくることにした(笑)。最後には、作者ONE氏が登場する座談会の書下ろしみたいなものまで見つけて、読んだ。それで、結論が出たよ~

この作品は、アニメとして見る、またはマンガとして読む価値がある、と私は思う。調べていくうちに、もしかしたら、話が進むうちに、ワンパンマンがどうして強いかってことは一番の興味の対象じゃなくなってしまう可能性も出てきたけどね。でも、一つだけ確かなこと。この作品が面白いのは、やっぱりこの作者の思想がしっかりしているからなんだな~とわかった。

だから、浅すぎてがっかりすることを心配して見る(読む)のをやめる必要はなさそうだ。


(出典:http://galaxyheavyblow.web.fc2.com/index.html
原作マンガの方の絵はこんな感じ。目が離せないほどのヘタウマ感がすごい。

アニメ「ワンパンマン」ができるまで

この作者のONE氏、ほぼほぼこのマンガがデビュー作らしい。このマンガの前に短編一作書いて出版社に持ち込みして、ボツになってるんだって。それで次の作品をネットに投稿してそこで人気を集めて、そしたら原作/ONE氏、漫画/村田雄介氏として「よりきれいな」リメイクバージョンで「となりのヤングジャンプ」という、ヤングジャンプ編集部が運営しているウェブサイトで登場する運びになって、それがアニメーションにまでなったんだって。この流れ自体、とっても新しいよね。なんかものすごいワクワクする。今は、オリジナル版もリメイク版も別々に進化し続けてるんだよ。両方を読み比べるのも面白そう。もし、興味が出てきたら、とりあえずアニメの3話くらいまでは見てみようか!(笑)


本日のカバー写真は、近所で見かけたこの花盛りの樹。冬を乗り越えて、木々も喜んでいる。いよいよ夏本番だ。桜がないのは残念だけど、ここの木々の生命感あふれる姿を眺めるのも、また風情があっていいなと思う。

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カナダ情報&モントリオール情報、フランス語情報など、週に一回程度、プラス他の方の経験談など折々投稿して、PEQの生の声を伝えていきたく思っています。もしこの情報を伝えてあげたいご友人やご家族がいたら、どうぞご自由にシェアしてください。

ご意見、ご感想を歓迎します。今後のブログの更新をする時にも参考にさせていただきます。コメントは、このページを下にスクロールしたら書き込めます。

 

 

ABOUT ME
ちえ子
カナダ在住。モントリオールで日本語教師とゲーム業界での仕事の二足のわらじで活動中。高校生、大学生との親子留学→PEQ(ケベック経験プログラム)で永住権取得。TOEIC 960点、実用英語検定1級、フランス語公式テストTEFAQB2合格。過去にクアラルンプール(マレーシア)で通訳、ロンドン(英国)で商社勤務経験あり。趣味はジャズヴォーカル、City Pop(1970-1980年代日本のニューミュージック)、コメディ映画鑑賞。イチ推し芸人はオードリー若林さん。

POSTED COMMENT

  1. tomoroco より:

    ちえ子さん、こんにちは。いつもブログ楽しみに拝見しています。
    今日はなんとテーマがワンパンマン!
    ついコメント書きたくなってしまいました。
    今まわり(横浜)の小学生はみんな大好きです(笑)もちろん我が家の小3と小6の息子たちも。
    こちらでは深夜の1時半からの放送なので録画しているのですが、早く観たいあまり朝4時半に起きてみるほど。。。
    あの圧倒的強さなのにギャグ満載なところがうけているみたい。
    世界でも人気らしいよ、と伝えたら喜ぶと思います(笑)
    ちえ子さんのブログでPEQを知り、少しずつ準備して、来年春に思い切って子連れでモントリオールに行きます!なので、PEQ関連の体験談、カナダ生活の様子など、とても参考になります。これからもブログ楽しみにしています♪

    • ちえ子 より:

      tomoroco様
      コメントありがとうございます。ワンパンマン、面白いですよね!記事書いたら、実はうちも見てるという友人が何人もいて、そんなに人気なのかと驚きました(笑)
      なんと、私のブログでPEQについて知ったんですか!ついにそんな方が出てくるとは…キンチョーします(汗)
      ブログにもさんざん書いていますが、決して「乗っていたら自動的に永住」できるコースではなくなって来ていますので、気をつけてくださいね!
      とはいえ、今のところ、学校1年半+オープンワークで3年の滞在は、ほとんどの方ができているので、まずは、その期間にいい経験をたくさんしつつ、なんとかゴールできるよう、みんな色々苦労しながら滞在を楽しんでいます。
      モントリオールのこんなことが知りたい等ありましたら、またコメントかメッセージでお知らせくださいね。私のわかることなら、お知らせできると思いますので。

      • tomoroco より:

        はい!永住権取得は簡単な道ではないことを心に留めつつ、モントリオールでの生活を楽しみたいと思います。
        まだまだわからないことだらけですが、セカンダリースクールの様子があまり見つけられず気になっています。上の子が来年12歳なので。
        勉強は大変なのかな、とか日本語の教科書持って行った方がいいのかな、とか。。。
        お時間あるときに教えていただけると嬉しいです。

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